それはある日のこと
司
類
司
類
類
司
そして僕の大切な家族は切なそうに笑う だが次の瞬間、彼は「禁句」を口にしてしまった
司
類
「本当の家族」 その言葉に、僕はなんでこんなに過敏に反応してしまうんだろう。
司
そして、僕は大切で大切でかけがえのない家族を
類
司
殴ってしまった
類
司
司
司
違う、司くんは悪くない 悪くないから、謝らないで
司
そんな、悲しい顔をしないで
類
やっと頭が冷えてきて、僕は真っ先に彼に謝った
司
類
彼は驚きを隠せない、というように口をあんぐり開いていた
類
類
司
司
そして僕の司くんはやっと調子を取り戻したようにいつもの元気な調子に戻った
類
僕は司くんと過ごして、司くんと家族になって、過去のこととは綺麗さっぱり別れれたと思ってたけど
類
司
類
類
司
司
それは、もう「家族」とも呼びたくない…… ただ、血が繋がった同居人との話
類の父
類
類の父
類
父さんは僕が嫌いだ
僕の母さんは僕が年中の時に死んだ。
類の父
類
類
類
類の父
類の父
類の父
類
類の父
類
類の父
類
類の父
類
類の父
類の父
類
類の父
類
僕の父さんは、食事に関しては特にうるさかった 父さんはいつも夜まで仕事だから、食事は僕の仕事だけど 僕の作るごはんがよほど嫌いなのか、家には常にレトルト食品や冷凍食品しかなかった 僕がたまに食材を買って料理をして父さんに認められようとするけど、文句ばっかりで、でも食い意地が張っているからか僕の分まで取られてしまう
類
類の父
類
ほらね、父さんは俺が大っ嫌い。
類
類の父
類
類
類
ガタンッッ
類
そして、この音で僕の人生はガラッ変わってしまうんだ。
類の父
類
類の父
類の父
音のした方に行くと、そこには、苦しそうにもがく父さんがいた
類の父
類
必死に助けを求める父親。 でも、僕はさ………
類
類の父
類の父
類
てっきり、反抗されると思ったから嘲笑ってやろうと思ったけど。 どうやらすんなり納得されてしまった
類の父
あれほど、人前で泣くな。といってた父親の目からは涙が流れていた
類
類の父
類
そして父さんは糸の切れた操り人形のようにピタリと動かなくなった
類
救急車呼ばないと…… でも、僕はどうしても、これまでの恨みで……
類
何もできなかった
類
司
類
司
司
類
類
司
なんで、僕は一瞬躊躇ったのだろう
嫌いだろう、「家族」と呼びたくない程には
類
類
司
司
類
司
僕は、父さんが嫌いだよ。 家族なのに、愛してくれなかったから
それなのに、なんでこんなに
胸が、きゅうと締め付けられるんだろう。
コメント
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何故だろう 涙が出るんだ