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圭吾

…はぁ…

私の名前は「東野圭吾」。

ついこの間、養護施設から抜け出して…

たった先ほど、私を血眼になって追いかけてきていた大人達を撒いた。

…何故、17の子供の私にそんなにも必死になって…

大人達

!あそこだ!いたぞ!!

大人達

早く…早く彼奴を捕まえろ!!

大人達

彼奴を捕まえれば億万長者だッ!!

大人達

早く彼奴を…!

”麒麟”を捕まえろ!!

圭吾

(全く…)

圭吾

(麒麟…って…神獣?なんで私が…)

 

あれ?こんなところでどうしたんだ?

圭吾

?!

な…なんなんだろう…この人は…

私と…同い年…?

制服を着ているところを見ると…学生…かな…?

 

?お前、俺と同い年くらいだよね?どうしてこんなところにいるんだ?

圭吾

…それは、こっちの台詞でもあると思うな…君は学生…かな?だとしたら、今は昼間なのに何故公園に…

春樹

俺は「村上 春樹」!まぁ…たしかに年齢は17だし、ブレザー着てはいるんだけどさ、俺は学校は通ってないんだ!

圭吾

…え

春樹

それより、お前は?

圭吾

…私は、「東野 圭吾」…よろしくね。春樹君。

春樹

あぁ!よろしくな!(*^^*)

彼が私に対して、にっこりと笑った。

…その時だった。

 

おい!春樹!!

圭吾

((ビクッ

春樹

あ!中也!急に大声出すなよ!!

中也

そんなこと言われてもよォ!お前!書類残ってんだろ?!?!

中也

ホラ!書店戻るぞ!!!

春樹

圭吾!こいつが俺の友達の「中原 中也」だ!

圭吾

ほ、…ほぅ…?

中也

…あ?春樹、コイツ誰だ?

春樹

さっき出来た俺の友達の東野圭吾だ!

圭吾

(友達になった憶えは…無いんだけどね…)

中也

ふゥん…?まァよろしくな!圭吾!

圭吾

よ、よろしくね?中也君。

…随分と小柄な人だな…150cmくらいだろうか…?

私や、春樹君よりも年下なのかな…?それにしても、お洒落な帽子だね…

春樹

…あ!もう少しで昼だな!

春樹

圭吾!一緒に飯食べないか?!

圭吾

え?

中也

おい!書類は…

春樹

そうと決まれば3人で飯だーーー!!!!

中也

人の話を聞けェ!!!!

圭吾

…💧

…不思議な人達だなぁ…

圭吾

…へぇ…随分とお洒落な店だね。

春樹

そうだろ!

中也

…なんで俺まで…💧

春樹

ははは!いいじゃん!!

中也

よかねェよ!!!

中也

あとで太宰達に怒られるの俺なんだぞ?!?!

春樹

俺も一緒に怒られてあげるよ!!

中也

っざッけんなマジで!!!

圭吾

 

春樹

どうだ圭吾!美味いだろ!

圭吾

あ…うん。とても美味しいよ。

圭吾

………少なくとも、養護施設にいた時よりは…

中也

?養護施設?

圭吾

うん。

圭吾

私、戦災孤児でね…

中也

…あァ、「日本紛争」のか?

圭吾

…そうだよ。まさか、日本国内であんなに大きな内戦が今どき起こるとは…思いもしなかったけどね。

中也

各地に毎日のように起こるテロ行為…昨日のことのように思い出すな………俺は………

春樹

………

圭吾

………私の両親は、「アリアケ」っていう洋食店を営んでいたんだけど………私が夜中に流星群を見に隣街へ行っていた時………丁度私の街にテロの被害が出たんだよ。

中也

………

春樹

………そういえば、圭吾!聞きたいことがあるんだけど…

圭吾

?なんだい?

春樹

お前

”麒麟”って知ってるか?

圭吾

…ッ

春樹

…その様子だと、知ってるんだな?

…嗚呼、私と同い年だからといって…私は、油断していたか…

圭吾

…わ、私は…

中也

俺達に、お前を傷つける意思はねェ。

中也

知っていることを話せ。圭吾

圭吾

…ッ

春樹

…ここじゃ話しづらい。場所を変えるぞ。

中也

あァ。

…彼は、私に何をするつもりなのだろう…

中也君は途中で「帰る」と言って行ってしまったけれど…

春樹

…大丈夫だ。俺は怖くない。話してみろ

春樹

圭吾

圭吾

…自らの名を呼ばれることに…これまで重みを感じたことは、無い。

圭吾

…麒麟…幸福を齎すとされる…神獣の一柱………なぜか、私は…………大人達にその名で呼ばれ、養護施設を出てからずっと、追われてきたんだ。

圭吾

………養護施設でも、大人達は皆、猫撫で声でゾッとするほど凄く親切で………

圭吾

養護施設がテロ軍団に襲撃されて…食糧難に陥ったときさえ、彼らは他の戦災孤児よりも、私を優先した………何か、麒麟と私は、関係があるのかな…?

圭吾

………そんなもの………ただの人間である私なんかに、ある筈が………

春樹

あるぞ

圭吾

っ?!

春樹

お前は、気づいていないだけだ。

春樹

自分の身に、神が憑いていることに…

圭吾

な…何を言っているんだい…?

私は、震える声でそう言う。後退り、冷や汗をかく…こんな体験…

春樹

…後ろ、見ろよ

圭吾

…ッ私の後ろに何か…

圭吾

バッ((振り返る

圭吾

…っ?!

振り返った私の目に映ったのは…

青と金色の、色鮮やかで美しい動物…

”麒麟”だった

麒麟

圭吾

…っ

春樹

っ圭吾!避けろ!!

圭吾

?!

春樹のその声と同時に、私の横に雷が落ちた。

落ちたところは黒に焼け焦げている。

春樹

(…圭吾が麒麟と呼ばれ、追われていたのは、圭吾にだけ麒麟が視えなかったから…)

春樹

(ならば…圭吾は…)

圭吾

(麒麟…)

春樹

ザッ((圭吾と麒麟の間に立つ

圭吾

?!

春樹

”アイツラが来るまで”は俺に任せて。お前も、出来れば加勢頼む。

圭吾

え…っ…

そう言う彼の手は、1枚の”札”を持っていた。

 

さぁてと…

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 螢  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

圭吾

?!

ぼっ、と音を立てて赤色の炎の粒が舞い上がった。

それはまるで、蛍のように…

彼は、赤い光を纏う札を人差し指と中指で挟みながら、笑う。

圭吾

は…春樹…?

春樹

…安心しろ、圭吾。

蛍のような炎の粒は、次々と麒麟に当たった。

麒麟

…だが、麒麟はまるで「効いていない」とでも言うように火の粉を払ってゆく。

春樹

…やはり、神獣………

春樹

こんなので、倒せる筈も無いか…

圭吾

…どうすれば、いいんだい…?

春樹

…麒麟は、殺生を嫌う神獣………恐らく、雷の力も弱いはず…でも、今はかなり気が立ってる………

圭吾

…っ

春樹

いいか?よく聞け!圭吾!

春樹

お前には、あの神獣の”主”となる資格がある!

圭吾

え…っ?

圭吾

主…?

春樹

あぁ!そうだ!!

春樹

お前は…

麒麟

圭吾

!春樹君!危ない!!

春樹

は…

ビシャァッ!!

圭吾

…っ(足が…っ)

春樹

…っ!圭吾!!

足をやられて動けない私の前に、悠々と麒麟が躍り出る。

…嗚呼…私は…此処で死ぬのか…

…姉上、私は…私、は…

 

…ねぇ、圭吾。

 

お星さまに何かお願いごとした?

幼き頃の圭吾

んーと…

幼き頃の圭吾

しぃ姉とお父さんとお母さんと…ずっと一緒にいたい!

 

…そうね

 

圭吾。貴方には、好きな人は居るの?

幼き頃の圭吾

?よくわからないけど…

幼き頃の圭吾

しぃ姉みたいな人が好き!

 

!ありがとうね…圭吾。

春樹

圭吾ッッッ!!!

圭吾

っ!

…いいや、姉上…

まだ、私は…

圭吾

…ッ生きたい…ッ!!生きたいのです!!!

ガキンッ!

麒麟

?!

春樹

(?!結界?!)

圭吾

…っえ…?

私が顔を上げると、そこには…

赤、金、緑、青の光を放つ4枚の札があった。

春樹

(圭吾…やっぱり、お前は…)

春樹

圭吾!

圭吾

な、なんだい?!

春樹

その札をよく見ろ!!文字が浮かんでくるはずだ!!!

圭吾

ん…

私は、目を凝らして無いはずの文字を、見る

すると、

赤の札には「流星の絆」。金の札には「希望の糸」。緑の札には「夢幻花」。青の札には「予知夢」の文字がそれぞれ浮かび上がった。

春樹

!その文字だ!圭吾!!

春樹

その文字を読め!!

圭吾

ぇ…っと………

私は、金の札を指に挟み、高く、叫ぶ。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 希   望   の      糸  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

その瞬間、私の持っている札が一層強く輝いたと思うと

札から、金色に輝く糸が無数に出現し

あっという間に麒麟を拘束した。

麒麟

っ…

圭吾

っ…な、!なにこれ…

春樹

!圭吾…お前…

麒麟は、絡みついた糸を解こうと、必死にもがいている。

その時

 

タンッ((空高く跳ぶ

圭吾

?!

首に妖しげな蛇を巻き付けた青年が、指に青い光を宿した札を持って空高く跳躍した。

 

 

 ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 富   嶽  百     景  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

青年はそう叫ぶと、麒麟に札を投げつけた。

麒麟

?!

圭吾

あ、あれは…

春樹

アイツ…「太宰 治」の力は…

春樹

”敵の戦意喪失”

その瞬間、麒麟の身体から、ぱきっ、という音がしたかと思うと、麒麟の身体はバラバラに…光の粒となっていった。

圭吾

…っ麒麟…!

麒麟に近づこうとした私を制したのは、春樹君だった。

春樹

大丈夫だ。見てろ

その光の粒は、再び一点に集まってゆく。

ただ、その粒は、先ほどの神獣の形ではなく、人の形へと、青年の形へと成っていった。

麒麟

…?

麒麟

…?圭…吾…?

圭吾

!何故、私の名を…

麒麟

それは、私が認めた主だから。

圭吾

…!

春樹

…ほらな

彼がそう言うと、私の目の前に茶色の光を宿したヒトガタの札が現れた。

私はそれを手に、彼に…麒麟に歩み寄った。

圭吾

…君は…私を、主としてくれるのかい?

麒麟

…!勿論。

圭吾

ふふっ…そうかい………先ほどはごめんね。麒麟

麒麟

!いぇ…私の方こそ、先ほどの無礼………いくら大人達に追われ気が立っていたとは言え………

圭吾

…ありがとう。

圭吾

………これからは、守ってね。

圭吾

私のことも………私以外の皆のことも………

麒麟

………”若君”のお望みのままに………

そう言い、彼は私に向かって跪いた。

その時、彼の身体は今一度音を立てて崩れ、その光の粒は今度はヒトガタに入り込み

ヒトガタには茶色の文字で「麒麟の翼」と書かれていた。

圭吾

春樹

これでお前は、麒麟の正式な主だ!

圭吾

!そっか…ありがとうね。

太宰

おい!

私の言葉が終わった後、先ほどの青年が春樹君に近づいてきた。

太宰

そこの奴が凄いのは俺も見て分かったが…何も言わずに書店出ていくな!!!

春樹

あーもうごめんって…

太宰

はぁぁぁぁぁ…

「太宰 治」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 火 「斜陽」 水 「富嶽百景」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

太宰

中也が俺のこと呼ぶ前に雷落とされたらどうするつもりだったんだよお前ぇ!!!

中也

はぁ…はぁ……

「中原 中也」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 金 「サーカス」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

太宰

…ったく………「久しぶりに神獣が現れた〜」とか言われたから、そこそこ強いやつも呼んできたってのに………

その時、彼の後ろに何人か、人の気配があることに気が付いた。

フョードル

そこの日本人が麒麟と契約を結んだの?

フョードル

随分とはやい…私の”冬将軍”すら出す必要がなかったとは…残念だね。

「フョードル・ドストエフスキー」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 金 「罪と罰」 水 「悪霊」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

ルイス

鴎外さんの言った通り!そこの日本の子は、とても強そうだわ!

「ルイス・キャロル」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 土 「不思議の国のアリス」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

みすゞ

とにかく、皆さん無事で良かったです!

「金子 みすゞ」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 木 「星とたんぽぽ」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

南吉

でも、どうするの?

南吉

契約して、他人から麒麟が見えなくなったとしても、ある程度は顔が知れちゃってるはずだよ?

「新美 南吉」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 召喚獣 ・金 「ごんぎつね」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

春樹

ははっ!んなもん決まってんだろ?

「村上 春樹」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 火 「螢」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

そう言うと、彼は私に歩み寄ってきた。

春樹

圭吾。お前は神獣…式神と契約して、麒麟の主となった。

春樹

それに、お前は5つのうち、全ての属性を使いこなせる…本来、この才を持っているだけでも稀なのに、ましてや2つや3つ重複して持っているのは更に珍しい…そんな中、お前は5つ全てを持っているんだ。この意味が分かるな?

圭吾

え…

春樹

お前には”陰陽師”の才がある。

春樹

人を喰らう妖を祓い清め、裏で操っていると思わしき人物を倒す…

春樹

お前は元来、その為にこの世に生まれたんだ。俺達と同じでな。

圭吾

春樹

これからお前と俺らとは仲間だ。明日、俺らのところに呼んでやる。

圭吾

…そうかい。

圭吾

…ありがとうね。春樹君…

「東野 圭吾」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ 召喚獣 ・土 「麒麟の翼」 火 「流星の絆」 水 「予知夢」 木 「夢幻花」 金 「希望の糸」  ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄ ̄

圭吾

…これから、よろしくね。

圭吾

…みんな。

 

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