沈む。
どこまでも深く沈んでいく。
君と一緒に死にたかった
最期に会って伝えたかった
思い出を語る。
そんなのただの無駄じゃない?
深く深く沈んでく
海の底へ向かう私の身体。
嫌だ、行きたくない
でも、運命には逆らえない
私
好き
君への想いを言葉にするのは
君が私の想いを知るのは
一体、いつ?
きっとそれは
私が死んでから
深く、深く。
キラリと光る涙が
君の顔に触れる
私の希望が作り出した幻影は
白骨とともに
1粒の涙とともに
私の想いとともに
今もなお、
海の底に残っている。
これは遠い昔の
儚い恋の物語。