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これから話すことは、ぼくのほんの日常にすぎない。

叶冬

……

ただいつものように用事を済ませ、帰路に着くころだった。

叶冬

…はぁ

こいつ、あっさり捕まりすぎじゃないですか?

お前は馬鹿か、狙いはこいつじゃねぇよ

えっ

叶冬

…っ、ふわあぁ……

心底どうでも良さそうに大きくあくびをした。

馬鹿な人たち。ぼくなんかを攫って、かなの弱みを握った気になって、

そんなんでかなに勝った気になっちゃってさ…。

叶冬

ほんと、救いようのない馬鹿だね

あえて聞こえるように悪態をつく。

あ"?

案の定、食いついてきた。

頭でもイカれたか?

叶冬

叶冬

ふっ、はは…

叶冬

煽り耐性なさ過ぎでしょ…

言わせておけばコイツ、ふざけたこと言いやがって

叶冬

はぁ、つまんなっ……

君たちが今までに会ってきた中で、過去最高の馬鹿で安心したよ。

彼らのヘイトが完全にこちらを向いている。

リーダー格らしき男が叶冬に殴りかかろうとした次の瞬間、

…っ?!

何かがものすごい勢いで男の頬を掠めた。

ぃっ…

こ、小石……?

っ…

あいつが来たのか…

次々と小石『のようなもの』が投げつけられ、一向に止む気配がない。

ひっぃ…

ぁ、あのっ、こっからどうするんスか…?

返答はない。

ま、まさか、1人だけっ…!!

コツコツと、靴が床に弾ける音が聞こえ始めた。

みるみる男の顔が青ざめていく。

全てを覆い尽くす深淵の闇から人影が現れ始める。

叶冬

…ん

彼女が口を開きかけた瞬間、男の意識が途切れた。

叶愛

…哀れだね

横で転がる男に蔑みの意を込めてつぶやいた。

しかし、それも一瞬のことで彼女の意識は別のものへと移る。

叶愛

かな!!

暗闇から姿を現した少女は、無様に床を舐める男には目もくれず、拘束された少年へと駆け寄った。

叶愛

怪我は…?

叶愛

って、してるじゃん!

叶愛

ほんと、マジで許さないから、あいつ…

……。

叶冬はじっ、と手の中のものを眺めた。

叶愛

…?

叶愛

かな?どうしたの?まだどこか痛いところでもある?

叶冬

…。

叶冬

ごめん、かなとことりにもらったアメピン、壊れちゃった…

叶愛

……

叶愛

は?!そんなこと?!!

叶冬

そんなことじゃないよ!一大事だよ!

それを聞いた叶愛はたまらず吹き出した。

叶愛

かなは真面目だね

叶愛

また今度3人で買いに行けばいいじゃん

叶冬

叶愛

りーくんは拒絶しないって言ったの、かなでしょ!

叶冬

…ぅん

叶冬

そういえば、もう1人はいいの?

叶愛

え?

叶愛

あー

叶愛

大丈夫、かなを傷つけたやつは誰1人逃してあげないから

叶冬

…ふーん

てことは、かな1人じゃないってことか。

ここまで来れば…

叶愛の上司

おにーさん、こんな時間にどこへ行かはるんですか?

誰だあんた…

叶愛の上司

ちょっと俺とお話しせぇへん?

は?

そんな暇ねぇよ

叶愛の上司

いやー、俺も暇ではないねん

叶愛の上司

アンタのせいで俺の部下がぴりぴりしててん。

叶愛の上司

こっちが見てられないほど痛みつけるわ、任務こそちゃんとこなすけど勝手に1人で暴走するわで…

叶愛の上司

俺もちょぉーっとばかし、見知らぬアンタに腹が立ってん

瞳に正気のこもっていない笑みを浮かべた。

お前、まさかアイツのっ…

叶愛の上司

さ、一緒に行こか

マフラーを翻す彼を前に、男は一歩も動くことができなかった。

叶愛

叶冬

……

長い沈黙が2人を包む。

叶愛

……ねぇ、かな

叶愛

あのさ、

叶冬

また何か変なこと考えてるんだったら、その答えはNO、ね

叶愛

せめて最後まで言わせてよ!

叶冬

どうせいつものネガティブ発言かますんでしょ

叶冬

だったら聞かない

叶愛

ん〜っ…

ぷくりと頬を膨らませ、叶冬に抗議の目を向けた。

叶冬

ぼくが好きでかなといるのいい加減わかって

叶愛

…ん

かなのように優れた才があるわけじゃないけど、自分の身は自分で守れるくらいの力はある。

けど、それをしないのは…、かなが悲しむから。

叶愛

…?

叶愛

なに?

叶冬

…別に、何も

……。かなは欲張りだよ。

ノオネ

ノオネよ

ノオネ

ここはね、使ったイラストを置こうかと思うわ

ノオネ

はい、どーん

ノオネ

今回はこれら

ノオネ

じゃねばい

オリキャラちゃんたちの日常

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コメント

2

ユーザー

ほんとストーリーも絵も好きなんだが

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