コメント
2件
ほんとストーリーも絵も好きなんだが
これから話すことは、ぼくのほんの日常にすぎない。
叶冬
ただいつものように用事を済ませ、帰路に着くころだった。
叶冬
?
?
?
叶冬
心底どうでも良さそうに大きくあくびをした。
馬鹿な人たち。ぼくなんかを攫って、かなの弱みを握った気になって、
そんなんでかなに勝った気になっちゃってさ…。
叶冬
あえて聞こえるように悪態をつく。
?
案の定、食いついてきた。
?
叶冬
叶冬
叶冬
?
叶冬
君たちが今までに会ってきた中で、過去最高の馬鹿で安心したよ。
彼らのヘイトが完全にこちらを向いている。
リーダー格らしき男が叶冬に殴りかかろうとした次の瞬間、
?
何かがものすごい勢いで男の頬を掠めた。
?
?
?
?
次々と小石『のようなもの』が投げつけられ、一向に止む気配がない。
?
?
返答はない。
?
?
コツコツと、靴が床に弾ける音が聞こえ始めた。
みるみる男の顔が青ざめていく。
全てを覆い尽くす深淵の闇から人影が現れ始める。
叶冬
彼女が口を開きかけた瞬間、男の意識が途切れた。
叶愛
横で転がる男に蔑みの意を込めてつぶやいた。
しかし、それも一瞬のことで彼女の意識は別のものへと移る。
叶愛
暗闇から姿を現した少女は、無様に床を舐める男には目もくれず、拘束された少年へと駆け寄った。
叶愛
叶愛
叶愛
……。
叶冬はじっ、と手の中のものを眺めた。
叶愛
叶愛
叶冬
叶冬
叶愛
叶愛
叶冬
それを聞いた叶愛はたまらず吹き出した。
叶愛
叶愛
叶冬
叶愛
叶冬
叶冬
叶愛
叶愛
叶愛
叶冬
てことは、かな1人じゃないってことか。
?
叶愛の上司
?
叶愛の上司
?
?
叶愛の上司
叶愛の上司
叶愛の上司
叶愛の上司
瞳に正気のこもっていない笑みを浮かべた。
?
叶愛の上司
マフラーを翻す彼を前に、男は一歩も動くことができなかった。
叶愛
叶冬
長い沈黙が2人を包む。
叶愛
叶愛
叶冬
叶愛
叶冬
叶冬
叶愛
ぷくりと頬を膨らませ、叶冬に抗議の目を向けた。
叶冬
叶愛
かなのように優れた才があるわけじゃないけど、自分の身は自分で守れるくらいの力はある。
けど、それをしないのは…、かなが悲しむから。
叶愛
叶愛
叶冬
……。かなは欲張りだよ。
ノオネ
ノオネ
ノオネ
ノオネ
ノオネ