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ぺいんと
ぺいんと
クロノア
夏の記憶
第一話『初めまして初恋の人』
ぺいんと
らっだぁ
時京学園(じっきょうがくえん)
この学校にはさまざまな人が居る。
少し破天荒な人達もいれば、穏やかでのんびりな人達もいる。
一年Q組、ぺいんと。そう、俺の事。
俺は...そこまで個性もない...。 自慢できるところといえば歌が上手い方というぐらい。
一方、同じクラスのらっだぁは、 多種多様な特技があり、女子達からはモテモテだ。
ぺいんと
らっだぁ
ぺいんと
らっだぁ
らっだぁ
ぺいんと
そろそろ春も終わり、 夏の暑さが訪れそうだ。
そう、思いながら窓の外を見ると、日に当てられて輝く白髪が見えた。
ぺいんと
らっだぁ
クロノア先輩?は確か2年生。 黒猫、と呼ばれていた気がする。
らっだぁでも驚くほどのモテ具合だ。
よく顔は見えない。 らっだぁに急かされ、 俺は購買へ走った。
ぺいんと
ぺいんと
靴箱を開けると 靴に画鋲が入っていた。
ぺいんと
らっだぁのことが好きな 女子達からの嫌がらせだ。 まぁ別になんともないからいいけど
ぺいんと
とりあえず、 ゴミ捨て場に向かうことにした。
ぺいんと
時京学園は、海の近くだ。
毎年、この綺麗な海に イルカも訪れるらしい。
ぺいんと
ぺいんと
ぺいんと
クロノア
ぺいんと
確かに綺麗に整った顔立ちだ。 モテる理由もわかる。
ぺいんと
控えめに揺らしつつ 起こそうとしてみるも、 全然気づかない。
ぺいんと
俺はバックの中を漁り、 エビフライのマークがついたブランケットを取り出した。
ぺいんと
クロノア先輩の肩にそっとかけようとした時だった。
いきなり強い風が俺を襲った。
ぺいんと
俺はよろけて、クロノア先輩に抱きついてしまった。
ぺいんと
クロノア
クロノア
ぺいんと
まだ眠そうなクロノア先輩に言い訳を続ける。
するとクロノア先輩は俺の手元に目をやった。
クロノア
ぺいんと
そう答えると、 クロノア先輩はふわっと笑った。
クロノア
ぺいんと
長いまつ毛、少しのぞいた八重歯、 エメラルドのような瞳そして 天使のような笑顔。
顔が熱くなり、鼓動も早くなる。
そうしているうちに、クロノア先輩はまた寝てしまった。
俺は今度こそ、そっとブランケットを掛け、その場を立ち去った。
らっだぁ
ぺいんと
これ、もしかして、
おかしいのはわかってる。 おれは男だし。 ...でも
俺、恋してしまったんだ。 きっと、そうだ。