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主です

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主です

物語の途中で失礼します

主です

こちらの話では

主です

1部【いじめ】や【嫌われ】

主です

と言った要素が含まれます

主です

ご注意ください

主です

3タップ後本編

3

2

1

ニキ

……ビー

ニキ

ボビー

ニキ

ボビー!

しろせんせー

……ぁ、え、何?

ニキ

いや、何じゃなくて

ニキ

話聞いてる?お前

しろせんせー

ぇ、ごめん、聞いとらんかった

ニキ

いや、聞いとらんかったじゃなくてさ

ニキ

ふざけてんの?お前

しろせんせー

いや、ごめん

しろせんせー

ふざけては無い……です

しろせんせー

(ニキなんか怒ってる?)

しろせんせー

(俺なんかやったっけ……)

しろせんせー

(全然記憶にないんやけど)

ニキ

何の話してたかわかってんの?

しろせんせー

わかっ、てない……ごめん

りぃちょ

え、せんせーそれはやばいよ

キャメロン

まぁまぁ、まだ混乱してるんだと思うから……

18号

でも別に被害者って訳じゃないでしょ?

18号

混乱するようなことある?

キャメロン

それは……そうなんだけど

しろせんせー

いや、ごめん、ほんまに何の話──

ニキ

お前の炎上の話でしょ

しろせんせー

えん、じょう……?

しろせんせー

炎上、?俺が?

りぃちょ

いやもう、いいってそういうの

18号

わかんないって言うなら調べてみたら?

18号

多分すぐ出てくるよ

18号の言う通り、スマホを手に取った

すると出てきたのは、俺が数日前に起きた大規模な火災の放火魔なのではないかと疑うネット掲示板のスレ

掲示板にいる人は俺が放火魔だと信じ込んでおり、多くの批判が書き込まれていた

更には

しろせんせー

これ、俺のプラベ垢……?!

Instagramのプライベートアカウントから、公表していない個人情報などが軒並み晒されている

TwitterにもInstagramにも、活動用プライベート用に関わらず、多くのアンチコメントが届いていた

全く身に覚えのない批判だ

しろせんせー

なんで……!

ニキ

で、どうすんの?お前

しろせんせー

どうすんのって……

ニキ

だから、ライブも近いのにこんなことになって、どうすんのって

ニキ

前俺らが庇ったのは、確実に白なのがわかってたからだけど

ニキ

今回はこれ話変わってくるから

しろせんせー

待って、ニキは俺の事疑ってるん……?

ニキ

そうは言ってないけどさ、こんだけ大事になったら流石に俺らも面倒みきれないぜって

18号

事が事だし、もうそれが事実か否かはあんまり関係ないよね

りぃちょ

正直、俺らはもう抜けて欲しいと思ってるよ

りぃちょ

少なくともライブまでには

しろせんせー

嘘、やろ?

しろせんせー

なぁ、これドッキリとかちゃうん?

しろせんせー

流石に冗談キツイって──

ニキ

俺らがふざけてるように見える?

しろせんせー

っ……

しろせんせー

キ、キャメさんは……

キャメロン

……

キャメロン

……ごめん、せんせー

キャメロン

俺も店辞めたし、あんまり下手な事は出来ないから……

しろせんせー

……まじ、なん

ニキ

とりあえずそういう訳だから

ニキ

あとどうするかはボビーが自分で考えて

ニキ

じゃ

しろせんせー

待っ!

しろせんせー

ニキ──!

しろせんせー

っ……?!

目を開いて最初に見えたのは、見慣れた天井

しろせんせー

(自分の、部屋……?)

しろせんせー

(夢……か?)

あまりにリアリティのある夢だった

思い出すだけでも背筋が冷たくなる

しろせんせー

(炎上自体もそうやけど、それより──)

しろせんせー

(──皆の、態度)

居心地がいいと思っていた人から向けられる敵意

それは酷く自分の心を痛めた

しろせんせー

(なんであんな夢……)

しろせんせー

(ニキとあん時の話したからか、?)

しろせんせー

(にしたって、なんで俺が放火なんか……)

しろせんせー

(放火なんか、考えたこともないで)

しろせんせー

(え、てか待って)

しろせんせー

なんか俺の部屋、煤臭ない?

鼻をすすると、嫌な煙臭さが肺に広がった

しろせんせー

(俺寝る前に煙草吸った……!)

しろせんせー

(もしかして消し忘れとった?!)

拙い、と飛び起きる

しかし

しろせんせー

はぁ、?!

身体が動かなった

両手足が根を張ったようにシーツに張り付いている

どんなに力を入れても、ビクともしない

しろせんせー

(なんやねんこれ!)

しろせんせー

(ふざけんなってまじで!)

「金縛り」という言葉を思い出して嫌な汗が流れた

それ以上に、部屋が焼けているかもしれないという不安に背筋が凍りつく

しろせんせー

(マジでダルいって!)

しろせんせー

(頼むから動いてくれ!)

必死にもがくも結果は変わらない

しろせんせー

(……?)

しろせんせー

(なんか、部屋が暗く──)

??

─────

しろせんせー

(……ぁ?)

黒い「ナニカ」がそこにいた

しろせんせー

(なん……これ)

しろせんせー

(こっち見てんのか、?)

??

───、──

??

────?

しろせんせー

(喋ってるみたい、やけど)

しろせんせー

(何言うてるんか全然わからん……)

??

────

??

───?────、────?

??

───……

??

────!!

??

────!───────!!!

しろせんせー

(っ?!)

しろせんせー

(え、何?!)

しろせんせー

(急にどうしたん?!)

??

────!!

??

───────!!!

??

─────────!!!!

しろせんせー

(怖い怖い怖い怖い……!)

しろせんせー

(何なん急に?!)

ナニカは当然、何かを怒鳴りつけるように蠢き始めた

こちらから視線を外さぬまま、何かを叫び散らしている

しろせんせー

(身体動かんし、声まで出んくなったし)

しろせんせー

(何なんほんまに!)

しろせんせー

(怖いって!)

まだ夢の続きを見ているのだろうか

ナニカは蠢きながら、少しづつこちらに近づいてくる

しろせんせー

(なぁもうほんとにやめて!)

??

しろせんせー

(……?)

しろせんせー

(終わっ、た?)

ナニカは叫ぶのをやめ、今度はじっとこちらを見つめたまま佇んでいる

人かどうかも分からないというのに、何故かこちらを見つめているということだけは分かる

その、認識できない目の中に少しずつ意識が薄れていく

しろせんせー

(ぁ……これ、やばいや、つ……)

瞼が酷く重い

眠ってしまえという甘い誘惑が意識を深い眠りへと誘う

ナニカの存在も、部屋の煤臭ささえも忘れてその力に身を任せた

??

……

再び眠りにつく俺をナニカだけが静かに、されど確かに見下ろしていた

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