凪沙
優妃
凪沙
優妃
凪沙
いつも思っていた。
どうして彼女はいつも私と居てくれるのだろうか?
他にも可愛い女の子や面白い女の子はたくさんいるのに。
友達もいっぱい居て
クラスのムードメーカー的な彼女
周りから見たら私と彼女は釣り合わないんだろう
自分でもそう思ってる。
でも、こうして彼女が私と居てくれる時間
私はこの時間が楽しみなんだ
彼女と一緒に居たい
その気持ちが私の心に居るから彼女を離さないんだろうな
つまらない授業中の唯一の楽しみは彼女を見ること
彼女は窓側の席
席替えで近くになれなかったのは悔しいけど
彼女の事がよく見える席になったから嬉しかった
太陽の光に反射して
綺麗な艶のある髪の毛がもっと綺麗に見える
長い睫毛も光で少し白くなり瞬きをする度に動く
板書を写す時にくっきりとした二重の目が伏し目になる
たまに少し薄く潤いのある唇を尖らせる
白く透き通るような肌
真っ黒で吸い込まれそうな澄んだ瞳
すっと通った首筋
凪沙
自分でも分かってる
彼女と話したい人は何人もいる
だから彼女と離れないといけないのは
分かってる
でも、私はこの時
この時間を今
最高に楽しんでる
だから離れたくないし離されたくもない
私だけが彼女を独占してる
この何とも言えない気持ちを感じた時には
あぁ、私、生きてる
って感じるの
その気持ちを起こすためには彼女が必要で
離れたら困る
心の隅では分かってるけど
この気持ちには抗えない
抗いたくない
凪沙
凪沙
優妃
凪沙
優妃
凪沙
優妃
凪沙
優妃
彼女は私のこと、どう思ってるんだろう
ウザイ奴って思われてるかな
それは嫌だなぁ
私は彼女を必要とする
だから彼女も私を必要として欲しい
でも、この気持ちを口に出すのは絶対にできない
気持ち悪いって言われたら、それこそ私の心がどん底に突き落とされて、多分もう戻って来れなくなる
だから口には出さない
放課後
誰もいなくなった教室
グラウンドで部活している彼女を自分の席に座って眺める
私の最近の日課
たまに先生に見つかって返されるけど
その時は彼女の目が届かない所で見てる
周りから見ると気持ち悪いのかもしれない
でも、私は彼女を見れて大満足
彼女を見るためでもあるし一緒に帰るためでもある
部活が終わって一緒に帰る
私は彼女に必要とされてないと感じる時がたまにある
班活動の時とか、私が一緒になりたかったのに他の子の所に行っちゃった
多分、私は必要とされてない
でも私が必要としてる
それでいいのかもしれない
だって私は彼女をこんなにも必要として一緒に居たいと思ってるから
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