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あの日、私は慌てて家に帰った
初めてのキスに恥ずかしかった
その思いと同時に
まことが連絡してくれなくなった…
笠倉 天音
おーい、まこと
笠倉 天音
いい加減返事して
笠倉 天音
(今までどんな私の返事にも返してくれたのに…)
笠倉 天音
私…なにか悪いことしたかな…
笠倉 天音
したんだったらごめん！
火桜 まこと
笠倉 天音
まこと？！
笠倉 天音
ねぇ、まこと！
火桜 まこと
…
火桜 まこと
なに？…
笠倉 天音
っ、
笠倉 天音
(完全に怒ってるじゃん！)
笠倉 天音
な、何に怒ってるの？
火桜 まこと
自分で考えれば？
笠倉 天音
(あー、怒ってるわ…)
笠倉 天音
(言葉がストレートな時はいつも怒ってる…)
笠倉 天音
(何に怒ってるのよ…)
笠倉 天音
(心当たりなんてないのに…)
笠倉 天音
っ！
笠倉 天音
(ま、まさかだけど…)
笠倉 天音
(先生とキスしたこと？！)
笠倉 天音
(待て待て)
笠倉 天音
(まことは、あそこにいなかったじゃん…)
笠倉 天音
(でも…正直に言うしかないか…)
笠倉 天音
先生とキスしたこと？
火桜 まこと
っ、
火桜 まこと
(聞きたくなかったのに…なんできいたんだろう…)
火桜 まこと
(僕のバカ…)
火桜 まこと
そうに決まってんじゃん…
笠倉 天音
…
笠倉 天音
で、でも、あれは…
火桜 まこと
言い訳なんて聞きたくない！
ブロックされました
笠倉 天音
っ、
笠倉 天音
あれは、…事故なんだって…
笠倉 天音
わかってよ…
笠倉 天音
(別に好きなんじゃない…)
笠倉 天音
(そうなんだよ…)
笠倉 天音
(きっと…)
チクチク
笠倉 天音
(なのになんでこんなに胸が痛いの？)
ポタ、ポタ…
笠倉 天音
っ、
笠倉 天音
なんで泣くのよ…
ピーンポーン
笠倉 天音
あっ、
ふきふき
笠倉 天音
人前で涙流すなんて馬鹿なことしない…
笠倉 天音
たとえ誰であろうと…
『あまちゃん！』
笠倉 天音
っ！
ただただ私の胸には
まことが刺さる ばかりだった
笠倉 天音
はーい
甘傘先生
天音さん？
笠倉 天音
あ、甘傘先生…
笠倉 天音
(恥ずかしくて顔が見れない…)
甘傘先生
(初めての気持ち…胸が熱くなる…)
甘傘先生
(これが…)
笠倉 天音
先生？
甘傘先生
えっ、あっ、
甘傘先生
ごめん
笠倉 天音
なんで先生は、私の家に…？
甘傘先生
(会いたくなったなんて言ったらおかしく思われるから…)
甘傘先生
昨日、血を吸わせてくれたお礼
笠倉 天音
(紙…？)
笠倉 天音
これは…
甘傘先生
連絡先…
甘傘先生
(僕…これでも十分おかしいことしてる…)
笠倉 天音
(えぇ、やばいんですけど)
笠倉 天音
(先生の連絡先貰えた人私だけだよね…)
チラッ
笠倉 天音
(?!)
笠倉 天音
(先生の顔真っ赤!!)
笠倉 天音
先生…大丈夫ですか？…
甘傘先生
ん、あっ！ごめん！///
甘傘先生
(嬉しくってボーッとしちゃった…)
むにゅう
笠倉 天音
ふぇっ！
笠倉 天音
(ほっぺ触られてるし！)
笠倉 天音
(私まで顔面真っ赤になるよォ！///)
笠倉 天音
せんせぇ？…///
甘傘先生
…
甘傘先生
天音さん…
甘傘先生
今から僕の物になる気はない？…
電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
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