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月影 未彩
看護師代理を探した次の日
未彩は神社の境内で拝殿を見上げていた
本李 遥花
そんな未彩のことを、遥花は拝殿の縁側に座って眺める
本李 遥花
お前のことは見てねぇよ
未彩が拝殿を見ていた理由
それは、拝殿の色にあった
屋根は緑で柱は赤、畳はピンクで遥花の座る縁側は紫
異質な色をしているのである
月影 未彩
本李 遥花
んなわけあるかい
月影 未彩
月影 未彩
本李 遥花
本李 遥花
おい嘘だろお前
月影 未彩
どんな色だよ
本李 遥花
本李 遥花
本李 遥花
遥花はとある方向を見て固まる
月影 未彩
月影 未彩
未彩は遥花の視線を追いかける
すると……
バチッ!
未彩は誰かと目が合う
紅付 羽百
紅付 羽百
それは羽百だった
月影 未彩
月影 未彩
紅付 羽百
紅付 羽百
紅付 羽百
彼女の能力である『色彩華化能力』
触れたものの色を変えることができる能力だ
普段は小物や自分の目、髪色を変えて遊んでいるらしいが……
紅付 羽百
彼女の言い分はこれである
月影 未彩
月影 未彩
何だこいつ
紅付 羽百
紅付 羽百
紅付 羽百
羽百は拝殿を元の色に戻し、神社から出ていく
月影 未彩
月影 未彩
それからおよそ1時間後
吹嵐 未希
吹嵐 未希
看護師代理の未希が走って神社にやってくる
本李 遥花
月影 未彩
吹嵐 未希
月影 未彩
本李 遥花
月影 未彩
月影 未彩
吹嵐 未希
未彩達は未希に案内され、住宅街へ向かう
未彩達が向かうと、現場は阿鼻叫喚となっていた
「きゃああああああ!!」
「うわあああああああ!!」
月影 未彩
本李 遥花
悲鳴上げてんだよ
逃げ惑う人々の中に、のんびり歩く少女が一人
紅付 羽百
紅付 羽百
月影 未彩
未彩と遥花は走って羽百に近付く
紅付 羽百
紅付 羽百
自分が悪いことをしたと思っていないのか
それともあえてやっているのか
あっけらかんとした顔で羽百は答える
月影 未彩
月影 未彩
未彩は頭を押さえる
月影 未彩
月影 未彩
本李 遥花
紅付 羽百
月影 未彩
本李 遥花
紅付 羽百
なんだかんだあるが、カラフル問題は解決したのである
その次の日
未彩は神社で本を読んでいた
本李 遥花
本李 遥花
月影 未彩
月影 未彩
未彩は遥花の言葉に腹を立て、読んでいた本を遥花に向かって投げつける
バシッ
本李 遥花
腹立て過ぎじゃない?
本李 遥花
遥花は本が当たった右腕を擦りながら呟いた
月影 未彩
人に八つ当たるくらいなら読むな
本李 遥花
遥花が未彩に質問したと同時に、階段を駆け上がる音が聞こえてくる
或那 梨菜
或那 舞婪
月影 未彩
本李 遥花
本李 遥花
音楽兄妹とは、楽器をよく吹いている舞婪と梨菜の2人を纏めたあだ名である
ちなみに兄妹とは言っているが、戸籍だけの義理である
或那 梨菜
月影 未彩
或那 舞婪
或那 舞婪
或那 梨菜
或那 梨菜
月影 未彩
月影 未彩
月影 未彩
未彩は腰に手を当ててえっへんと言う
或那 舞婪
或那 梨菜
2人が褒めると未彩は胸を突き出すように体を反らせる
月影 未彩
或那 舞婪
或那 梨菜
それはホントに思ってるの?
未彩の体はもっと反る
月影 未彩
長ぇわ
本李 遥花
月影 未彩
こいつ聞いてねぇな
そして、未彩は舞婪と梨菜に連れられて、不審者を探しに行く
或那 舞婪
或那 梨菜
梨菜はとある人物を指差す
いや、指は差すな
その人物は、しゃがみ込んでは草葉を並べ、何かを言っていた
来栖 零夜
物騒な奴いるな
そんな人物に未彩は近付いて声を掛ける
勇気あるな
月影 未彩
来栖 零夜
少年は未彩から逃げようとしてコケてしまった
或那 梨菜
或那 舞婪
今回は事故だろ
来栖 零夜
少年は地面に並べていた草葉を拾い、庇うようにぎゅっと握りしめる
誰も取らねぇよ
月影 未彩
来栖 零夜
来栖 零夜
来栖 零夜
お前が不審者だよ
或那 舞婪
来栖 零夜
来栖(くるす)零夜(れいよ)
1年ほど前にとある少女と共に麗流楼水に来た住民で、よく薬草を探しては薬を作っている少年だ
来栖 零夜
来栖 零夜
月影 未彩
月影 未彩
来栖 零夜
零夜はそそくさとその場を去っていく
或那 梨菜
或那 舞婪
普通に毒作りそうな雰囲気だけど