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とあるグールは愛され症

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とあるグールは愛され症

4 - 第4話 猛獣使いは誰にでも優しい

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2025年03月13日

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約2時間後

ゆき

満足〜?

尋(じん)

チッ……‪💢

尋は真剣に考えながらも…時間を掛けながらも私に負けた

ゆき

貴方達の精神を揺さぶるのはとっても簡単ね〜笑

ゆき

まぁ、安心しなさいよ、私の恋人になるような人は居ないからさ笑

飲みきった紅茶と食べ終わったクッキー皿を塔真君に預け「それじゃ、1日だけ泊まらせてもらうわね」と言って尋の部屋から出た

尋(じん)

チッ‪💢

塔真(とうま)

……尋

尋(じん)

あぁ、ゼッテェ分からせてやる‪💢

翌朝、授業終わりの放課後

ゆき

はぁ〜…(授業つっても…ハイドがサボるから自習だし…ま、その間に色々話込めたから良いけど)

日傘をさしながら歩いていると…突然後ろから誰かに抱き締められた

ゆき

にゃ!?

一瞬情けない声を上げ後ろを振り向くとそこには新しく入った後輩…黒鷺玲音(くろさぎれお)と灰園翔平(はいぞのしょうへい)

ゆき

へ、な、なに…?

動揺…と言うか…混乱で動けずにいると亜嵐が声を上げた

亜嵐(あらん))おい後輩!そいつに抱き着くな!

玲音(れお)

は?

ゆき

ま、まぁ……えっと…セクハラ…?とかになると思う……わよ?

ゆき

な、慣れてるから…気にしたりしないけど……

なんて話していると…突然、玲音君の頬スレスレに弾丸が走った

ゆき

あんらぁ…

思わず苦笑いになる

大我(たいが)

おい、誰の許可貰ってそいつに近付いてる

ゆき

大我くーん…

玲音(れお)

あ?誰

大我(たいが)

それはこっちのセリフだ

翔平(しょうへい)

人の許可ってどーゆー意味だよ

ゆき

き、気にしないで〜笑ただの過保護と脳死が絡まってるだけだから

大我(たいが)

おいゆき、お前も何してんの?

ゆき

バカ、それはこっちのセリフ

ゆき

何後輩に向かって手ぇ上げてんの

近づいてくる大我くんの両頬を片手で掴む

ゆき

危ないこと…すんなつったよな?

ゆき

ただでさえアンタは協調だの強力だのが出来ないタイプの人間なんだ、せめて任務が無いただの【寮長(生徒)】の時は大人しくして

大我(たいが)

ムスッ

ゆき

拗ねんな

大我(たいが)

…チッ‪💢

ゆき

舌打ち💢

大我くんは私の手を引っ張り玲音君を引き剥がし腰に手を回してきた

大我(たいが)

コイツはオイラのだ、触んな穢れる

ゆき

はぁ〜……(頭痛い…)

玲音(れお)

ムカつく〜…何?まるで「コイツは俺の女だから触んな」見たいな……

ゆき

あ〜あ〜……(もう知らなぁい…)

取り敢えず黙らせるために二人の両頬を片手でむにっと寄せる

ゆき

もうだーめ、お終い

玲音(れお)

ムスッ…

大我(たいが)

う"〜……‪💢

ゆき

全く…なんでアタシはこうも好かれるのが多いのかね…ちっとは大人しくなれんのかね私よ

ゆき

大我くんは離れる、玲音?君も離れる

翔平(しょうへい)

俺しーらね、つーかやめとけつったのに

玲音(れお)

人の彼女奪うのが一番楽しいんじゃん?♥

ゆき

あらあら…趣味が悪いようね

不敵な笑みを浮かべ少し目が鋭くなる

玲音(れお)

!!(この人…ヤバい奴だ……)

ゆき

ま、冗談よ!

ゆき

でも……面倒事に巻き込まないでよ?ただでさえ毎日大我君とかの手綱を握る事でいっぱいいっぱいなのに……

玲音君の頬から手を離し大我くんの頬からも手を離す

大我(たいが)

う"〜…ゆき〜、俺悪くねぇよ

ゆき

悪いわよアホ、少しは大人しくしなさいよ

大我くんは後ろから抱き着いてメソメソとしている

大我(たいが)

なぁゆき〜?お前好かれすぎじゃね?

ゆき

じゃあ少しはその愛情表現を抑えて欲しいんだけど?

大我(たいが)

は?ヤダ、オイラが手ぇ抜く必要ねぇだろ

ゆき

はぁ〜…(もう知らね)

校舎

大我くんは満足したのか途中で離れ1人で地下の図書館に向かっていた

ゆき

はぁ〜…(やっぱ…隠し事は苦手だなぁ……笑)

塔真君に口止めはしたが…矢張りと言うべきか……あの尋の態度と己の性格が相まって大人しく話してしまった事を軽く後悔中…

トボトボと階段を降り地下図書館の扉を開け中に入る

地下図書館

ゆき

えーっと…

本を探していると誰かの唸り声?が耳に入った

ゆき

??(なんだろ…)

音がする方に歩くと…そこには頭を抱えている特待生ちゃんが居た

ゆき

あれ…

何やら課題に苦戦中みたい……

ゆき

(そっか、あの子何も知らないもんね…)

声を掛けてみようと近づくと…歩二君とルーカス・エラント君が現れた

ゆき

!!(あの二人…そっかそっか、仲良くなったんなら良かった)

仲良くしているのを邪魔しちゃ悪いなと思い離れようとすると…「氷夜さん!」とルーカス君の声が聞こえた

ゆき

おょ?

振り向くとルーカス君が走って近付いて深々と頭を下げた

ゆき

へ…な、なんで?何で頭下げてんの?

ルーカス)昨日の無礼の詫びを……あの時、何も知らず貴方を侮辱してしまい

ゆき

え?あ〜!良いよ良いよ!

ゆき

て言うか昨日のは仕方なかったっしょ笑

ゆき

それより昨日、ガッツリ蹴り入れちゃったけど……平気?

ルーカス)す、少し痣があるだけで……今は全く

ゆき

まじ?もうヤダぁ…力加減下手になっちゃったかな……

耳が思わずペタンと垂れ下がる

ゆき

ご、ごめんね……痛かったよね

ルーカス君の頭を優しく撫で「もう平気だし、怪我させちゃったから謝るのはこっちよ」と言って謝る

ゆき

それより今はあの子のお勉強?

特待生ちゃんを見るとルーカス君は頷き「全く知らない人に教えるのって大変なんですね」と少し苦労を漏らした

ゆき

あら、ん〜……そうね、ならいい本教えてあげるわよ

ルーカス)ほ、本?

ゆき

そ、私達グールの歴史の本

ゆき

それに図鑑、覚えて沢山任務に出るのが1番よ

そう言って近くに居る働き者の猫ちゃんを呼び本を幾つか持って来てもらうようにお願いをする

ゆき

あの子達働き者だからこうやって本を持ってくるようにお願いすると嬉しそうに走って持ってくるのよ?

ルーカス)ね、猫を…働かせる……

ゆき

理事長が猫好きだからねぇ…私は犬の方が好きだけど

なんて話していると猫ちゃんが何匹か本を持って走って来た

ゆき

お〜!ありがとうね〜よーしよーし

お礼として缶詰を渡すと目をキラキラとさせながら図書館から出た

ルーカス)あ、猫達が…

ゆき

良いのよ良いのよ、食べたいから理事長の所に持って行っただけよ

ゆき

ま、渡しすぎて何回か注意されてるけど……

ルーカス君に本を渡し「そこまで難しいことは書かれてないから、ゆっくり覚えるように伝えてね」とだけ言ってルーカス君達から離れた

ルーカス)……なぁ魁斗、彼女って…

魁斗)ん?どうした?

ルーカス)いや…思った以上にいい人だな

魁斗)あ〜、まぁ…2つ名が聖母だのなんだの言われっからな

魁斗)その見た目と性格の良さで聖母マリアだのなんだの……「件の予言に出てくる救世主はゆきさん」って言われるレベルで…

ルーカス)すごいモテモテなんだろうね……

魁斗)暴君を収められるから暴君の花嫁だのなんだの……

ルーカス)生きる手網だね…

魁斗)そう、正しくそう言われてる

魁斗)まじであの人どんな生活したらああなるんだよ……

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