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王国史×××年
今から百年ほど前
とある坑道から光り輝く純白の鉱石の鉱脈が発見された
その鉱石は少量でも膨大なエネルギーを蓄え
今や国で最も重要な動力源となった
街灯の灯りや火種、船の燃料など様々な用途で使用されている
更にとても美しく
宝飾品として高貴な人間が身に着けることもある
その鉱石は人々から
「女神の涙珠」
そう呼ばれ重宝されている
そして女神の涙珠が発見されそう経たないときに
辺境の村で人間の腕が結晶化する事件が起こった
それを発端にに突然身体が結晶化する現象が各地で起こり始めた
結晶は表層に現れ、身体の何処かが結晶化した人々は
不思議な力を操ることが出来るようになった
結晶はどれも美しい宝石で
特殊能力も扱えるようになる事から
身体が結晶化した人々を
魔法使い、或いは宝石使いなどと呼ぶようになった
パカン
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俺は街から離れた山奥に住んでいるぺいんと、こいつはここに暫く住まわせてほしいとこの小屋を訪ねてきた男、らっだぁ。どうしてもと懇願され、今は二人で暮らしている。
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あの宝石は希少で、広く普及しているのは王都や貴族の人間の間だけだが、“女神の涙珠”を削ったときに出た屑は庶民でも手に入れることが出来る。俺は燃料として使っているし、この家のランタンにも使われている。
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だがらっだぁは一切これらを使おうとはしないのだ。
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…らっだぁが来てからまた引きこもりがちになったのは否定はできないが
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一転して真面目な顔になる。青みがかった目が、キラリと光ってまっすぐ俺を見据える。
らっだぁは、不思議な瞳をしている
瞳の奥が宝石のように光を反射して輝き、不思議な色合いを出すのだ。
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そう言って自虐的に笑う
らっだぁはこうやって、たまに凄絶な顔をする。
こいつが何を経験して、何を思ってきたか、俺は何も知らない。
けれど
酷く痛ましく思う。
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扉を開けあの場所へと向かった。
しばらく歩くと、少し小さめの湖に出た
水が綺麗で結構気に入っている場所だ。
この湖のそばには野良猫が住み着いており、今日もその猫に会おうと足を運んだのだ。
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ニャーン
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ここは滅多に人が来ない。珍しいこともあるものだと見てみれば、服装がこの辺りの人間のものではないことに気づいた。
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質のよい服を着た二人組がこちらを見る。じろじろ見すぎてしまっただろうか。
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片側の前髪を目が隠れるまで伸ばし、パンダ柄のフードで顔を隠している男が言った。
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間違いない。彼奴だ。
猫耳フード付きパーカーを着て黒い手袋をはめた男が猫を撫でる手を止めて言った。
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眉を下げ、困ったように笑いながら男は語りだした。
僕たちは価値のある美術品や宝飾品を管理する仕事をしていて
らっだぁさんは管理長だったんです
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彼は気のよい性格をしていて
多くの人から慕われていました
けど、そんなある日…
あれは突然の出来事でした
らっだぁさんが、僕たちが管理する物のなかで
最も高価な宝を
盗んだんです
その声は真っ直ぐで、嘘をついているようには聞こえなかった。
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俯いて拳を握りしめる。
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とても許せる行為じゃない。後ろめたい事情があっても、仲間を蔑ろにしていい理由なんてある筈がない。
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小屋から少し離れた位置で足を止めた二人を振り返って、首を傾げる。
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なんだろうと話しかけようとした時、Nakamuが口の端を吊り上げて、ニヤリと、心底楽しそうに笑った。
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クロノアが手袋を外し、手を振りかざす。
バキィッ!(壊
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次の瞬間、クロノアの手から放たれた何かが、家の扉を破壊した。
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目に映ったものは、キラキラ輝く青い宝石。
細長く鋭利なそれは、クロノアの爪から伸びていた。
よく見れば、爪全体が輝いていることがわかる。
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家かららっだぁがこちらに駆け寄ってくる。
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そう言いながらNakamuがフードをとり、顔を露わにする。
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そうして暴かれたその眼球は宝石化していて、水色に輝いていた。
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いつの間にか背後に回られ、首に鋭利なものを突きつけられていることに気がついた。
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ヒュンッ
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クロノアの振るった爪の側面がらっだぁの胴に当たり、家の奥の壁まで吹き飛ばされる。
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クロノアの凶刃が、俺の心臓を貫かんと振り上げられる。
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Nakamuの能力は透視である
この能力は使いようによっては便利だが、反面色々見え過ぎてしまうという欠点がある。
この世の全ては醜い
そう思っていたNakamuが出会ったのが宝石だった。
光を受けて輝く様は内から光が溢れるようで、見る角度を変える度に違った輝きを見せ様々な色味を出し
透き通ったものも、重厚で深みがあるものも、大きいものも、小さいものも
人を惹きつけてやまない存在感がある。
美しいというちっぽけな言葉なんかじゃ言い表せないと思う程に、宝石はNakamuを虜にしていた。
その点身体の一部が宝石のような物質に変質している宝石使いは
Nakamuにとって素晴らしい存在なのだ。
ーーらっだぁは、宝石使いである。
らっだぁの身に表れた結晶に似た宝石から名を取って
タンザナイトの魔法使いと呼ばれ、一部界隈では有名だ。
彼の性質上、細胞の一つ一つが微量に宝石の輝きを内包し
それはもう素晴らしい輝きを放つのだ。
…まあ、“彼”程では無いが。
一緒に働いていた頃は、よく能力を使ってらっだぁを目で追いかけていたものである。
だかららっだぁを見つけることが出来たのだ。彼は遠目でもNakamuの能力を使えばとても目立つ。
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透視を発動しクロノアの方を見る
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その目にうつったものは
強く輝く黄色の光。
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ぐさり。
ガギンッ!
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ガギンッ!
心臓を貫く筈だった青い宝石は、何かに阻まれて途中で動きを止めた。
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背には宝石化した爪が突き刺さっている。だけど自分の中にある硬質な何かが、爪を弾いている。
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ザシュッ
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俺の体勢を正面に向けて胸を深く切り裂いた。
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肉が削がれたことで体の中にあった“それ”が露出する
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ちょうど体の真ん中、心臓のある位置。
そこにある筈の心臓は無く、代わりにあったものは眩い程に輝く大きな黄色い宝石だった。
一層強く輝いたかと思えば、傷がみるみるうちに塞がっていく。
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Nakamuが独り言のように呟く。
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ジクジク痛む体に鞭打って反論する。そんな俺をクロノアが何の感慨も無い目で見下ろして言う。
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そう言い去っていく背中にらっだぁは吐き捨てる。
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らっだぁを見る。元はと言えば、らっだぁの忠告があったにも関わらず奴らを疑わず家に連れてきた自分が悪いんじゃないか。
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とある一人の宝石使いによって生み出されている。
それは、世界で初めて生まれた宝石使い。
彼の体の結晶は無限のエネルギーを秘めていた。
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言いたいことは沢山あったがこれだけはどうしても気になってしまった。らっだぁは青年ほどの見た目をしてるので今の話は成り立たないはずだ。
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自分が不死の宝石使いだったとか、今までの生活は一人の宝石使いのもとに成り立ってたとか、そいつはらっだぁの親友だったとか
意味わかんないことばっかりの一日だったけど
こうして俺はらっだぁの親友探しの旅に同行することになった。
トパーズの心臓