テラーノベル
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雨音が優しく包み込む様に響いていた
彼は静かに話し出した
家庭で暴力を振るわれていたこと
友達も居なくて学校でもいじめられていたこと
ずっと、何処にも居場所が無かった事
私はただ聞いていた
途中何か言おうとしたけれど上手く言葉に出来なくて__...
でも、多分それで良かったんだと思う
全てを語り終えた時、彼はぽつりと呟いた
___
私は首を静かに横に振って、まっすぐ彼の目を見た
桃
彼の目が僅かに見開かれる
___
桃
桃
___
桃
桃
拾ってしまったんですし
そう言った時、私の顔がどんな顔だったか、自分では分からない
でも、彼の顔がほんのり赤く染まって、唇が震えて__...
___
小さな声で呟いた
桃
___
桃
___
彼は突然耳まで真っ赤になって、バタバタと暴れ始めた
桃
___
桃
___
びしょ濡れのくせにまるで尻尾でも生えたみたいな勢いで
彼は私の隣にピッタリくっついて来た
まるで__...子犬みたいに
桃
桃
___
桃
___
桃
___
赤
__この時まだ知らなかった
一度懐いた彼が、此処まで″デレて甘えてくるタイプ″だったなんて
そしてこの日から、私の平穏な生活は
ふわふわの子犬によってめちゃくちゃ甘やかされて行くのでした
コメント
12件
エグ、めっちゃ好き😍
え~~!!めちゃくちゃ好き😘
天才☆