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俺の名前はこったろ。
今は高校1年生の春、
俺は誰もいない教室の隅で、
誰も座っていない席を睨んでいた。
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今日も俺はあの人のことを考えている。
目の前にいない君のことを。
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この子は如月ゆうくん。
唯一、クラスで仲が良い子だ。
ゆうくんのおかげで学校に 行ってるようなもんだ。
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ゆうくんは勘が鋭いな…（笑
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俺は今日もずっと
イマジナリーフレンドの「くに」
のことを考えている。
俺が小学3年生のときに生まれた、
俺だけのイマジナリーフレンドだ。
くにとの出会いは、
あの梅雨の放課後だった。
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