テラーノベル
アプリでサクサク楽しめる
コメント
0件
👏 最初のコメントを書いて作者に喜んでもらおう!
ここは暗譜学校
この学校で「あっきぃ」という名前を出すと、だいたい空気が一瞬止まる
けちゃ
ちぐさ
まぜた
廊下でも、教室でも、 そんな声が当たり前に飛び交う
俺は派手だった
声も大きいし、行動も自由すぎる
授業中に変な発言をして笑いを取るし
校則もあまり気にしない
だから、嫌われた
俺はそれを分かってて、、
分かってるからこそ 止めなかった
ある日、クラスの空気が最悪になった
文化祭の準備が全然進まない
誰も意見を出さず、責任も取らない
静かに、でも確実に崩れていく雰囲気
その沈黙をぶち壊すのが、俺だった
あっきぃ
あっきぃ
一斉に向けられる冷たい視線
まぜた
あっと
あっと
それでも、俺は笑ってこう言う
あっきぃ
あっきぃ
この日から俺は一人で動いた
買い出し、企画、先生との交渉
文句を言われても、無視されても
誰にも感謝されなくても
文化祭当日
クラスの出し物は学年で1番盛り上がった
ちぐさ
けちゃ
気づけば、みんな笑ってた
その輪の少し外で、俺は壁にもたれていた
その時、誰かが言った
まぜた
その声が聞こえても、俺は振り向かない
あっきぃ
でも、本当は
誰かが前に出なきゃ、クラスが壊れるって分かってただけ
自分が嫌われることで、みんながまとまるならそれでいいと思っただけ
翌日も、俺は変わらなかった
周りからは うるさくて、自由で、ちょっとムカつく
でも前より
あっと
そんな声が、少しだけ増えていた
俺は今日も嫌われる
本当は嫌。それでも
誰かのために、 嫌われるのを選び続ける
主
主
主
主