ねこ砂糖
ねこ砂糖
ねこ砂糖
ねこ砂糖
⚠️暴力描写があります
大英帝国
それは、私たちのお父様
「世界一の帝国」
「太陽の沈まない国」
皆がそう言って、お父様に従った
いや
従うしか無かった
コト…
イギリス(幼)
大英帝国
私は、大英帝国の跡継ぎ”イギリス”
植民地たちの見回りや世話を任されている
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
大英帝国
イギリス(幼)
───次の瞬間
ドンッ
イギリス(幼)
ズリ…と椅子が引かれ、大英帝国が立つ
いつもの鋭い目が、さらに強く細められる
大英帝国
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
震える声を、必死に絞り出す
大英帝国
大英帝国
大英帝国
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
バレた。
バレた。
いつバレた…?
イギリス(幼)
上手く頭が回らない
大英帝国
目の前が真っ暗になってしまいそうだ
イギリス(幼)
背筋が凍る
体が小刻みに震える
怖い
その時だった
大英帝国
大英帝国の顔がふっと緩み、笑みを浮かべる。
大英帝国
大英帝国
”教育”
それは
”暴力”だ
でも、
どんなに嫌でも
イギリス(幼)
お父様の言ったことには従うしか無かった
図書館
小さな足音がコツ、コツと響く
イギリス(幼)
ぽつりと、言葉が漏れる
毎晩、お父様の部屋から鈍い音が聞こえる。
それは
裏切り者や反発した者を”教育”する音
イギリス(幼)
イギリス(幼)
…それでも
イギリス(幼)
圧倒的支配力
冷静な判断
感情の消えた作戦
そのどれもが、私はすごいと思った
1位というのは、それだけで重圧だ
その重圧に耐えるため、感情を捨てたのだろう
イギリス(幼)
『尊敬している』
けれども
イギリス(幼)
不思議と、そんな気持ちで心が満たされてゆく
にやりと、イギリスの目が細くなった
夜
大英帝国の部屋の扉の前で、イギリスが立ち止まる
イギリス(幼)
重たい扉
その向こうで何が起きるか
想像しただけで背筋が凍る
それでも
コン、コン
イギリス(幼)
「入れ」
イギリス(幼)
ギィ……
扉の向こうには、大層怖気付いている私の跡継ぎがいた
大英帝国
イギリス(幼)
イギリスは体を震わせ、冷や汗をかいている
にやぁっと、大英帝国の目が細くなる
大英帝国
イギリス(幼)
ドンッ
イギリス(幼)
私はイギリスの肩を強く地面に叩きつけた
案の定、イギリスは体をよろめかせ、受け身も取れず地面に叩きつけられる
大英帝国
静かに、低い声が部屋に響く
しかしその目は、妙に楽しそうだった
大英帝国
ボコッ
大英帝国
ドガッ
イギリス(幼)
イギリス(幼)
…イギリスは、腹に強く拳を入れたせいで呼吸が出来ないようだ
それでいい
大英帝国
イギリスの首に手をかけ、親指でグッと押す
イギリス(幼)
大英帝国
大英帝国
大英帝国
パッと手を離してやる
イギリス(幼)
必死に呼吸を整える姿が惨めで可愛らしい
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
イギリスの襟を引っ張り、こちらに寄せた
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
あ”ー、頭に来るな…此奴は
大英帝国
大英帝国
襟を掴んだままの手を上にあげる
大英帝国
イギリス(幼)
イギリスの足が宙に浮く
イギリス(幼)
大英帝国
イギリスを地面に叩きつける
イギリス(幼)
イギリス(幼)
大英帝国
大英帝国
大英帝国
イギリス(幼)
(まだだ)
(まだ耐えれる)
心の中で、そう呟いた
お父様は強い
誰よりも強い
だから皆、従った
だから世界は帝国になった
でも───
時代は変わる
大英帝国
拳が飛目の前に飛んでくる
ガシッ
大英帝国
イギリス(幼)
イギリス(幼)
大英帝国
イギリス(幼)
イギリス(幼)
大英帝国
大英帝国
案の定の返しで、イギリスの口元が緩む
イギリス(幼)
心の中で、何かが静かに決まる
イギリス(幼)
イギリス(幼)
目線を上げる
イギリス(幼)
大英帝国
イギリス(幼)
イギリス(幼)
大英帝国
イギリス(幼)
大英帝国
ギロリと紅い目がイギリスを捉える
大英帝国
イギリス(幼)
イギリス(幼)
背中を殴られ、足を折られ、腹を蹴られ
でも、痛みなんて感じなかった
私はお父様に勝つと、知っていたから
”跡継ぎ”である存在がいる事
その事実が
私がお父様に勝つ証明だから
ねこ砂糖
ねこ砂糖
ねこ砂糖
ねこ砂糖
ねこ砂糖






