永玖
や、めろ、、
あの後、無理やりキスされそうになり とっさに後ろへ下がった。
スタッフ
永玖くん、大丈夫
スタッフ
何も怖くないから。
ほら、こっち来て?
ほら、こっち来て?
首を横に振り、後ろへ下がり続ける。
スタッフ
はぁ、しょうがないな。
痛いことはしたくなかったけど
痛いことはしたくなかったけど
そう言って上着のポケットからスタンガンを取り出すと俺に向けた。
スタッフ
ねぇ、気付いた?
スタッフ
僕、永玖くんのマンションに引っ越したんだよ
スタッフ
家でゆっくり楽しませてあげるから、
大人しくしてね
大人しくしてね
――バチバチバチッ
スタッフ
ちょっと痛いかもだけど我慢してね
永玖
やめっ、、んんん!
大声を出そうとした口を手で塞がれ、 スタンガンが首に近づいてくる。
永玖
んんっ、、っ!!!!
――バチバチバチッ!!
ーガタンッ
俺は鋭い痛みと共に、意識を失った。
颯斗
(もう、どこ行ったんだよ)
なおくんと話して、 もう一度ちゃんと話したい。
そう思って楽屋を飛び出したはいいものの、永玖が見当たらない。
4階へ登り、探してた時、
ーガタンッ!
大きなものが落ちるような音が聞こえてきた。
〔備品庫〕
颯斗
(ここか、?)
ーガチャ
颯斗
あの、誰かいま、、っ永玖!?
入ってみると、 そこには永玖が倒れていた。
そしてその横には、
颯斗
っ、なんで
馴染みのあるスタッフさんが立っていた。
スタッフ
あーあ、見つかっちゃった
颯斗
永玖に、何したんですか、
スタッフ
だって逃げようとするからさ
スタッフ
ちょっと大人しくさせただけだよ
スタッフ
……うっ、、
笑いながらそう言ったスタッフさんの顔を俺は思いっきりぶん殴った。
そしてその場に押さえつけ、 なおくんに連絡した。
すぐになおくんが来てくれてスタッフさんは警備員さんに連れて行かれた。
颯斗
永玖!!
永玖に駆け寄るが、意識がない。
なおくんが救急車を呼んでくれていて、病院へ向かった。