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るぅとくんのお母さん

そこに座って

莉犬

はい.....

るぅとくんのお母さん

急にごめんね、

莉犬

いえ、大丈夫です...

ほんとは大丈夫ではない

でも俺より辛いのはるぅとくんのお母さんの方だろう

ずっと近くにいた大事な息子がなくなったのだから

莉犬

あの、聞いていいのかわからないんですけど詳しく話してくれませんか.....?

るぅとくんのお母さん

えぇ、そのつもりで家にあがってもらったし.....

莉犬

…...…...

るぅとくんのお母さん

あれは入学式前日、桜の木の下で入学記念で写真を撮ってたの__

入学式前日

るぅとくんのお母さん

るぅと~!!こっち向いて~!!

るぅと

ママ、写真撮りすぎ()

※るぅとくんはお母さんのことママ呼びしてるらしいのでママにしてます!!

るぅと

もう疲れたよ…...制服着替えていい?

るぅとくんのお母さん

え~....まだ撮り足りないもの~

あの時、私が写真を撮るのをやめてなければそうならなかったかもしれない____

るぅと

もういいでしょ....

るぅとくんのお母さん

るぅと~!今度は花束持ってこういうポーズして~!!

るぅと

え~....こ、こう?

るぅとくんのお母さん

そうそう!!はいチーズ!!カシャッ

その時だった

通行人

そこの桜の木の下にいる方!!逃げてください!!

るぅと

るぅとくんのお母さん

えっ、?

キキーッ、ガシャンッ

通行人2

キャーッ!!

通行人

男の子と女性が轢かれたぞーっ!!誰か救急車を!!

るぅとくんのお母さん

…...るぅ…...と…...?

私が気づいたときには自分の息子が血濡れた新品の制服に身を包んだ愛しの息子がいた

るぅとくんのお母さん

るぅとっ!?るぅと!!

るぅとくんのお母さん

るぅとっ!!いたっ…...

どうやら私は足を骨折したみたいだった。でもなんとか自力でるぅとの近くに行った

るぅとくんのお母さん

るぅとっ!!しっかりして!!お母さんがついてるからね!!

るぅとくんのお母さん

息をしてっ!!ねぇっ!!

るぅとの体からどんどんと血が流れ手に握っていた花束や地面を濡らしていった

るぅとくんのお母さん

あぁ…...るぅとポロポロ

通行人

大丈夫ですか?!救急車よびました!!

るぅとくんのお母さん

そう…...なのねバタッ

通行人

おい!!だいj__

通行人2

______!!

そこで私は意識を失った

次に目が覚めたときには病院にいた

るぅとくんのお母さん

…...あれ?るぅとは…...?

医師

目が覚めましたか?

るぅとくんのお母さん

あ、るぅと…...は?

医師

…...今息子さんは集中治療室で手術をしましたが…...意識がまだ戻っていません。

るぅとくんのお母さん

やっぱり…...あの時私がッ!!ポロポロ

医師

自分を責めないでください。悪いのはぶつかってきた人ですから、

るぅとくんのお母さん

でも、でもっ!!

私はあの時パニックに陥っていてずっと泣き叫んで自分を責めていた

少しそのパニックが落ち着いて病院を退院した後るぅとは昨日の夕方になくなった___

るぅとくんのお母さん

って言うことなの…...

莉犬

そう、なんですね…...

まさか入学式前日に事故に巻き込まれていたなんて…...

莉犬

…...あれ?

るぅとくんのお母さん

どうしたの…...?

莉犬

るぅとくんがなくなったのって昨日の夕方なんですか?

るぅとくんのお母さん

えぇ、6時近くになくなったわ

莉犬

…...もしかしてポロポロ

るぅとくんのお母さん

え?!どうしたの?!

莉犬

実は___

俺は昨日の出来事をるぅとくんのお母さんに話した

るぅとくんのお母さん

あの子…...ポロポロ

莉犬

そういうことだったなんて…...

俺は今るぅとくんがあの時いった言葉を理解した

もうあの時に死んでいたからだったんだね___

莉犬

いつまで経ってもるぅとくんは世話焼きだな…...(笑)ポロポロ

あれから数日後、俺はるぅとくんのお葬式に来ていた

莉犬

…...…...

るぅとくんのお母さん

ポロポロ

モブ1

るぅとォォォオオッ!!なんで死んだんだよー!!ワァァァァア

モブ2

悲しいのはわかるけど叫ばないでよ~!!ポロポロ

モブ1

心の友よ~!!!

親族側

グスングスン

モブ1

ワァァァァァアアッ!!

モブ2

モブくん~!!(泣)

親族側

まさかこんなことになるなんてな…...

親族側

まだこれからだったのにねぇ…...

莉犬のお母さん

莉犬と仲良くしてくれてありがとね…...グスッ

莉犬

…...るぅとくん、大切なものを俺にくれて

ありがとう

別れの春は訪れる

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