伊豆森 蓮
おい、籠透織バスケやろうぜ
籠透織 珂織瑠
やらない
伊豆森 蓮
は?
籠透織 珂織瑠
なら俺が負けたらバスケしてあげる
伊豆森 蓮
何で勝ったら
籠透織 珂織瑠
ジャンプ力
伊豆森 蓮
はっ、余裕w
このクラスは俺と伊豆森しか居ない
伊豆森 蓮
(絶対無理だろ
籠透織 珂織瑠
トッ
バン
伊豆森 蓮
(高っ
伊豆森 蓮
トッ
バン!
バスケのリングの部品の一部が落ちる
伊豆森 蓮
どっちなんだろうな
籠透織 珂織瑠
…!
籠透織 珂織瑠
伊豆森!
伊豆森 蓮
ん?
籠透織 珂織瑠
危ない!
伊豆森 蓮
え…?
籠透織 珂織瑠
タッ
ガン!
籠透織 珂織瑠
っ…!
籠透織 珂織瑠
イッ
伊豆森 蓮
か、珂織…瑠?
籠透織 珂織瑠
け、怪我…して…ない…っ?
伊豆森 蓮
俺はしてない
伊豆森 蓮
珂織瑠大丈夫か
伊豆森 蓮
ごめん俺がよそ見してたから
籠透織 珂織瑠
大…丈夫…っ!
隣のクラスの女の子
せ、先生呼んでくるね
伊豆森 蓮
わ、わかった
籠透織 珂織瑠
あ、あり…ありがと…っ!
先生
何があった
隣のクラスの女の子
いきなりリングの部品の一部が落ちてそれで外れたんです
先生
ゆるんでたんだな…
隣のクラスの女の子
それを籠透織くんが伊豆森くんを庇ったんです
先生
珂織瑠大丈夫か?
籠透織 珂織瑠
大…丈夫…です…っ!
籠透織 珂織瑠
お、おはよ…
伊豆森 蓮
だ、大丈夫なのかよほんとに
籠透織 珂織瑠
大丈夫…
籠透織 珂織瑠
…
伊豆森 蓮
どうした?
籠透織 珂織瑠
思い出したの…
伊豆森 蓮
え?
籠透織 珂織瑠
俺には、兄がいたこと
伊豆森 蓮
え?
籠透織 珂織瑠
それも同じくリングが落ちてきて亡くなったって言うニュース
籠透織 珂織瑠
その前にも、頭打って、記憶もなかった
籠透織 珂織瑠
記憶喪失だったんだと思う俺は
伊豆森 蓮
なんでそれを言わなかった?
籠透織 珂織瑠
言えなかった…
籠透織 珂織瑠
言いずらかった…
籠透織 珂織瑠
兄は、優しい人だったし…
籠透織 珂織瑠
兄の顔はそんなにはっきり覚えてない名前も
籠透織 珂織瑠
その時は俺を庇って亡くなったっていうのを聞いたことがあって
籠透織 珂織瑠
俺のせいで兄が死んだんだって、思って…
伊豆森 蓮
…
籠透織 珂織瑠
切なくて…
籠透織 珂織瑠
自分が自分なのか…
籠透織 珂織瑠
わかんなくなって…
籠透織 珂織瑠
自分を責めて__
伊豆森 蓮
それ以上もう聞きたくない…
籠透織 珂織瑠
あ、ごめん…ね…
籠透織 珂織瑠
グスッ
伊豆森 蓮
…
伊豆森 蓮
なんで泣くんだよ…
籠透織 珂織瑠
ごめん…っ
籠透織 珂織瑠
俺っ…
籠透織 珂織瑠
ずっと前から思ってて
籠透織 珂織瑠
安心して学校生活送れるなって思ったら
籠透織 珂織瑠
兄がそばにいてくれたんだなって思ったんだ…
伊豆森 蓮
そうだったんだ
籠透織 珂織瑠
うん…
伊豆森 蓮
これからも仲良くしよ
籠透織 珂織瑠
うんっ…!
それからしばらく経ち
籠透織 珂織瑠
おはよ
伊豆森 蓮
!?
伊豆森 蓮
珂織瑠!?
伊豆森 蓮
髪、長