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私の存在って何?

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私の存在って何?

1 - 私の存在って何?

♥

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2019年07月09日

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私は相木優梨子(あいのきゆりこ)

普通の中学2年生

私はママとパパと三人で、平和に暮らしていた。

あの日までは…

ママ

さぁ紅茶出来たよ〜

相木 優梨子

は〜い!

パパ

おう!

私は油断していた

パパ

うーん美味しいな〜

相木 優梨子

うん! この紅茶すごい美味しい!

ママ

そう、ならよかった。

パパ

はぁ〜

パパ

なんか眠くなってきたな。

相木 優梨子

私も。

ママ

あら、この紅茶って眠くさせる成分か何かが入っているのかしら。

相木 優梨子

私ちょっと見てこようか?

パパ

別にいいさ。

ママ

ちょうどいいから、みんなでここで寝ない?

相木 優梨子

いいかも!

相木 優梨子

(※´O`※)ファー

パパ

よしじゃ寝るか。

ママ

おやすみなさい。

相木 優梨子

おやすみ。

私は目を瞑った。

しばらくすると

お母さんがむくりと起きた。

相木 優梨子

(どうしたんだろう…)

相木 優梨子

(ちょっと見ててよ)

するとお母さんは物置から

なんと

練炭を持ってきた。

相木 優梨子

(えっ、嘘でしょ?)

お母さん黙々と作業を続ける

練炭を炊き、

すき間を全てガムテープで止め、

やがて床に寝転んだ

相木 優梨子

(どうしよう…)

私はこっそり部屋をあとにした。

だけどやはり眠かったので

自分の部屋に戻って寝てしまった

結局、私は助かったが、

ママとパパは助からなかった。

私も、発見があと少し遅ければ

脳に障害が残っていたらしい。

まさに九死に一生を得たのだった

私にはあまり親戚がいなかった

そのため施設に入ることになってしまった。

2年後

私を養子に向かい入れてくれる

40代後半の女性が現れた。

私はそれに従わければならない。

私は1ヶ月後からその家の子供となった。

義母

こら!

義母

なんで言うことが聞けないの!

相木 優梨子

ごめんなさい、お母様。

義母

そのセリフを何回聞いてきたことか。

相木 優梨子

(私のママはこんなことじゃ怒らなかったのに…)

義母

いいから、今日から1ヶ月おやつ抜きよ。駄菓子屋とか行っちゃダメだからね、分かった?!!

相木 優梨子

はい。

義母

あとお小遣いも1ヶ月抜きです。

義母

お母さんが貯めておきなさいよ。と言っておいた貯金を使いなさい。

相木 優梨子

はい、お母様。

このように、この人は

私のことにめちゃくちゃ厳しい。

2週間後

義母

こら!

パチン!

義母

何度ダメって言ったら分かるの!!

相木 優梨子

ごめんなさいお母様。

義母

ちゃんと言うこと出来ないならそれなりのお仕置きをしないとね。

そう言って義母は

私を叩いたり蹴ったりしてきた。

相木 優梨子

(あぁ…辛いよ…)

相木 優梨子

(もう耐えられない…)

私は思い切って児相に相談した。

結果、私はまた施設に戻ることに

でもまだ虐められるなら

マシだと思って我慢した。

また私を引き取る人が来た。

しかし疑わずには居られなかった

相木 優梨子

(この人に任せて大丈夫なのかな…)

相木 優梨子

(なんか嫌な予感がする…)

やはりその予感は当たっていた。

新しいお母さんも私を虐める。

相木 優梨子

(また施設行きか。)

相木 優梨子

(もういっそのこと誰も私を引き取らないで…)

相木 優梨子

(なんの希望も持たせないで…)

しかしそんな願いは神様には届かなかったようです。

また私を引き取る人が来た。

さすがに施設の人も警戒したけど

まぁ騙すのが上手い。

そして施設の人ももっと警戒して欲しかった。

おかげで私は、10件以上もの家を回らないといけなくなった。

引き取られては虐められ、

施設に返され、

また引き取られて虐められる

このくり返し。

相木 優梨子

(はぁ…)

相木 優梨子

(もう施設なんか出たくない)

相木 優梨子

(施設の人も分かってよ。)

一体これは何人目の母だろう。

義母

では、はい。

施設の人

優梨子ちゃんをよろしくお願いします。

義母

はい。では失礼します。

相木 優梨子

(やだな…)

相木 優梨子

(もうお母さんなんか欲しくないのに)

私は期待しなかった。

だけど心のどこかで

思いを裏切って欲しい、と思っていた自分がいた気がする。

義母

ゆーうちゃん!

相木 優梨子

お母様…

義母

もう、だから「お母さん」でいいって!

相木 優梨子

ごめんなさい。

義母

もう敬語もいいよ!

義母

普通の親子みたいに話そう!

相木 優梨子

は… あ、いや、うん…

今回の義母は虐待する人ではない

でも

結構強引に物事を進める、タイプだった。

相木 優梨子

(この人なら、私のことを虐めたりしないよね?)

相木 優梨子

(今のところ虐められてないし、)

相木 優梨子

(今回は信頼できるかも…)

そんなことを思ってしまった。

義母

いい?ゆうちゃんはいい子なんだから私の言う通りに行動するのよ?

相木 優梨子

はい、お母さん。

相木 優梨子

(最近なんだか前よりも強引さが増してきた気がする…)

そう思ってしまった。

相木 優梨子

(でも…きっと大丈夫だよね!(汗))

そう思って何とかしのいで来た

しかし、義母の強引さはますますグレードアップし、

だんだん私の思いを束縛するようになってきた。

お母さんが束縛する、

いわゆる、「飲み込む母親」だと確信したのは、

家に来てから1ヶ月たったあの頃だった…

義母

ねぇゆうちゃん。

相木 優梨子

何?

義母

今日は外のファミレスでご飯食べない?

相木 優梨子

おぉーいいかも!

義母

よし決まり! じゃ準備しましょ。

相木 優梨子

は〜い!

ファミレス到着

義母

ここのご飯どれも美味しそうだね〜

相木 優梨子

ねー どれがいいか迷っちゃう!

義母

ならそうね〜 ゆうちゃんはこれにしなさい。

相木 優梨子

え、あ、うん。わかったこれにする。

相木 優梨子

(本当はオムライスが良かったのに…)

勝手に決められた。

その傷が深く心に残った。

生活にも慣れてきたので、

今日から私も地元の学校へ行くことに!

相木 優梨子

(友達ちゃんとできるかな)

相木 優梨子

(出来なくても、本好きな私には本があるからいっか!)

義母

ゆり〜 そろそろ時間よ〜

相木 優梨子

はーい! じゃいってきまーす!

義母

いってらっしゃい!

義母

(お願いだから、私の望むような子を連れてきてね?)

義母

(貴方の為にも…)

学校より帰宅

相木 優梨子

お母さんただいまー!

義母

おかえりなさい!

義母

お友達出来た?

相木 優梨子

うん!たまたま後ろの席だった琴乃(ことの)ちゃんと友達になったの!

義母

そう、良かったじゃない。

相木 優梨子

そうだ!今度琴乃ちゃん連れて来てもいい?

義母

いいわよ。お母さんもその琴乃ちゃんって子の顔見てみたいし。

相木 優梨子

やったぁあ😆♥

相木 優梨子

じゃ明日いつ遊ぶが相談してくるね!!

義母

( ^ω^)

翌日

相木 優梨子

ただいまー!

義母

おかえり。

相木 優梨子

琴ちゃんね、明後日空いてるらしいんだけど、明後日呼んでもいい?

義母

いいわよ。ただ明後日までにちゃんとお家のお片付けするのよ?

相木 優梨子

はーい!

2日後

相木 優梨子

ただいま〜

井本 琴乃

お邪魔します。

義母

あらおかえりなさい。

義母

この子がその琴乃ちゃん?

井本 琴乃

はい!井本琴乃(いのもとことの)です!

相木 優梨子

じゃ私は先に琴ちゃんを部屋に連れてっとくね。

井本 琴乃

すみません、お邪魔します。

義母

いってらっしゃい。

義母

あ、ゆり。

相木 優梨子

何?

義母

あとでお菓子あげるから下に降りておいでね

相木 優梨子

やったぁあ😆♥

相木 優梨子

(*´▽`人)アリガトウ♡

相木 優梨子

じゃあとで取りに来るね!

相木 優梨子

じゃ琴ちゃんこっちだよ〜

コンコンコンコン…

義母

(なんなのあの子?!)

義母

(私の理想と全然違うじゃない!)

義母

(お行儀はいいらしいけど、本性が分からないわ。)

義母

(とりあえずゆりとあの子を離さないと)

義母

(ゆうちゃんのためにも…)

数時間後

相木 優梨子

今日は楽しかったね!

井本 琴乃

うん、ホントに!

井本 琴乃

私今までこんなに仲良くなったっていうか、こんなに深く繋がれたことなかったから。

井本 琴乃

今日はすごく楽しかった。

井本 琴乃

ホントにありがとう(´˘`*)

相木 優梨子

ううん。こちらこそありがとう❤

相木 優梨子

琴ちゃんみたいな友達が出来て良かった。

井本 琴乃

私も、ゆりちゃんみたいな友達がいてくれて嬉しい😃

相木 優梨子

ありがとう✨

相木 優梨子

じゃまた明日ね!

井本 琴乃

うん!今日はありがとう✨

井本 琴乃

おじゃましました〜

バタン

義母

ゆうちゃん〜

相木 優梨子

どうしたの〜?

義母

実はさ、ゆうちゃんって前ピアノ習ってたでしょ?

相木 優梨子

うん。よく知ってるね😅

義母

施設の人から聞いたの。

義母

「優梨子ちゃんはピアノが上手で年下の子にも優しくて本当にいい子なんですよ」って。

相木 優梨子

いや〜別にそんなんじゃないけど😅

義母

だからさ、

義母

もう1回ピアノやらない?

相木 優梨子

もう1回?

義母

そう。ゆうちゃんのことだから、きっともっと伸びると思うの。

義母

どう?体験。行ってみない?

相木 優梨子

そうだね〜

義母

行ってみましょうよ。

義母

嫌なら辞めればいいんだし。

義母

ね?

相木 優梨子

(なんか凄い圧を感じるなぁ…)

相木 優梨子

(でもピアノは嫌いじゃないし、嫌いじゃなかったし、悪くないかもな…)

相木 優梨子

分かった。私、行ってみる!

義母

さすがはゆうちゃんだわ。

義母

そう言ってくれると思った❤

義母

じゃ予約入れておくわね。

相木 優梨子

はーい

体験後

相木 優梨子

(普通に楽しかったなぁ)

相木 優梨子

(先生もわかりやすいし 面白いし 優しいし)

相木 優梨子

(ここの教室通ってもいいかもなぁ)

義母

どうだった?

相木 優梨子

楽しかった!

義母

良かった(´˘`*)

相木 優梨子

ここなら入ってもいいかも知れない!

義母

本当?!

相木 優梨子

うん!

相木 優梨子

先生もいい人そうだったし、

相木 優梨子

週2回なら友達と遊ぶ時間もあると思うし、

相木 優梨子

私通いたい!

義母

そこまでゆうちゃんにやる気があって良かった!

義母

じゃ今度契約してくるね。

相木 優梨子

うん!お願いします。

義母

(よし作戦1つ目成功)

義母

(次はどうやって予定を入れようかしら…)

翌日

相木 優梨子

ただいま〜!

義母

あらおかえり。

義母

初のピアノどうだった?

相木 優梨子

凄い楽しかった!

相木 優梨子

やっぱりピアノ楽しい😊

義母

ならよかった(´˘`*)

義母

そういえばゆうちゃん。

相木 優梨子

ん?

義母

そろそろ髪も伸びてきたし、今週の水曜日に美容室行かない?

相木 優梨子

えー…

相木 優梨子

私はこの長さがいいんだけどなぁ…

義母

でもほら…もうすぐ修学旅行でしょ?

義母

髪も短い方が楽なんじゃないかしら。

相木 優梨子

うーん…今までこの長さだし 別に苦労してないんだけどなぁ…

義母

でも切って損はないじゃない?

相木 優梨子

まぁそうだけどさ…

相木 優梨子

じゃ分かった行くよ。

義母

よかった! じゃ予約しておくわね✨

相木 優梨子

(なんか色々と強引なんだよなぁ…)

こんな風に、私の義母は

なんでも強引に、了解を得ようとしてきた

次第に琴ちゃんと遊べなくなり

距離も遠くなってしまった。

しかしその中で義母の強引さはグレードアップ。

もう私はその生活に耐えられなくなった。

相木 優梨子

ちょっと学校に忘れ物したから取りに行ってくるね!

義母

気を付けるのよ? 5:30までには帰ってきてね。

相木 優梨子

は〜い

相木 優梨子

(そんな門限、私にはもう関係ないんだよ)

相木 優梨子

じゃ行ってきます!

ガチャ

学校着

相木 優梨子

よし屋上まで着いた…

相木 優梨子

そういえば今日で今の家に来て1年だなぁ。

相木 優梨子

なんやかんや言って早かったなぁ…

相木 優梨子

相木 優梨子

それじゃ…ね

相木 優梨子

琴ちゃん、お母さん。

相木 優梨子

ママ、パパ、今からそっち行くからね。

私はそう言って、

屋上から飛び降りた。

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