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1 - 第1話

♥

11

2024年11月13日

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シヴァ

俺屋上で靴を脱ぎかけた時に

シヴァ

三つ編みの先客に声掛けてしまった

シヴァ

ねえやめなよ

シヴァ

口をついて出ただけ、本当はどうでもよかった

シヴァ

先を越されるのがなんとなく尺だった

シヴァ

三つ編みの子は語る

シヴァ

どっかで聞いたようなこと

三つ編みの女の子

運命の人だったどうしても愛されなかった

三つ編みの女の子

付き合ってください!

たっつん

ごめんなさい

シヴァ

ふざけんな!そんなことくらいで俺の先をこそうだなんて

シヴァ

奪われたことすらないくせに!

三つ編みの女の子

話したら楽になった

シヴァ

って三つ編みの子は消えてった

シヴァ

さあ今日こそはと靴を脱ぎかけた時に

シヴァ

背の低い女の子

シヴァ

また声をかけてしまった

シヴァ

背の低い子は語る

背の低い女の子

ねえねえ

いじめっ子

(無視)

背の低い女の子

クラスでの孤独を無視されて奪われて

背の低い女の子

居場所がないんだって

シヴァ

ふざけんなそんなことくらいで俺の先をこそうだなんて

背の低い女の子

ただいまー

家族

おかえりー

シヴァ

それでもうちでは愛されて暖かいご飯もあるでしょ

背の低い女の子

お腹がすいた(泣き)

シヴァ

と泣いて

シヴァ

背の低い子は消えてえた

シヴァ

そうやって何人かに声をかけて追い返して俺自身の痛みは誰にも言えないまま

シヴァ

初めて見つけたんだ

シヴァ

似たような悩みの子

シヴァ

何人目かにあったんだ

シヴァ

黄色いカーディガンの子

家族

なんで話が聞けねぇんだよ!

黄色いカーディガンの子

やめて痛い

黄色いカーディガンの子

うちに帰るたびに増えつずける痣を

黄色いカーディガンの子

消し去ってしまうため

黄色いカーディガンの子

ここに来た

シヴァ

のと言った

シヴァ

口をついて出ただけ

シヴァ

ホントはどうでもよかった

シヴァ

思ってもいないこと

シヴァ

でも声をかけてしまった

シヴァ

ねえやめてよ(震え泣き)

シヴァ

ああどうしようこの子は止められない

シヴァ

俺には止める資格が無い

シヴァ

それでもここからは消えてよ君を見ていると苦しいんだ

黄色いカーディガンの子

じゃあ今日はやめて置くよって

シヴァ

目を伏せたまま消えてった

シヴァ

さあ今日こそは誰もいない

シヴァ

俺1人だけ

シヴァ

誰にも邪魔されない

シヴァ

邪魔してはくれない

シヴァ

カーディガンを脱いで

シヴァ

いつもの無理はやめて

シヴァ

背の低い俺は今から飛びます

シヴァ

今までありがとう

たっつん

え?何今どこいるん

シヴァ

バイバイ

シヴァ

これが神様の望んだ人生ですか?

シヴァ

たっつん今までありがとう(泣き震え)

シヴァ

ありがとう

????

(シヴァの裾をつかみながら)ばーか

シヴァ

たっつん

たっつん

もうこんなことすんなよ

シヴァ

だって辛かった

たっつん

よしよし

シヴァ

ありがとう

たっつん

無理せんといてな

シヴァ

うん

こうしてたっつんのおかげで自殺をしなかったシヴァさんなのでした

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