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おばちゃん
エーミール
肩掛けカバンを持ち街を歩いていると 自分が物心つく前からお世話してくれている お隣さんが話しかけてきた
おばちゃん
エーミール
おばちゃん
エーミール
お隣さんと別れて走り出した 10才の自分はこの街では珍しいらしく 同い年は大きな屋敷にすむ彼だけだ
エーミール
町外れの丘の上にポツリと生えている カエデの木の元に走ると いつもどうり、金色の髪と宝石のような瞳を 揺らす彼が本をめくっている
エーミール
グルッペン
エーミール
この街で唯一の同い年はこの街の当主の息子 であり親のせいで迫害される存在で いつも1人でここに訪れては読書をしている
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
2人ならんで毎日本を読むのが日課だ グルッペンの隣では、綺麗で優しくて賢い エーミールを演じなくて良いからか とても心地よく落ち着く
グルッペン
エーミール
あれから数時間後、静かに読書していると ふとグルッペンに話しかけられ 文章を読みながら返すと同じようにしていた あいつから本を閉じる音がする
グルッペン
エーミール
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
渡された袋の中には、 まだ何も書かれていない真っ白な本に 綺麗な万年筆とインクだった 驚きが隠せず目を見開きグルッペンを見ると 年相応の無邪気な笑顔を見せた
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
さっそく中身を取り出し 万年筆にインクを入れ、本を広げる スーと滑らかに流れるペン先に感動した
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
万年筆を渡すと何かを書き込む さっき嬉しそうに笑った顔は初めて見た 気にしてないなんて嘘なんだろうな…
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
着けていたループタイを渡される こんな高級そうな物あげれるなんて流石やな…
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
エーミール
グルッペン
グルッペン
エーミール
急いで荷物をまとめ立ち上がると 真上に太陽が居ることを示すように影が溜まる
エーミール
グルッペン
エーミール
エーミール
グルッペン
手を振り走って丘を駆け下りる下から 見ると姿は見えずカエデの木が揺れていた こんなワクワクする約束はあっただろうか 高鳴る鼓動を抑えながら走って家に急いだ
グルッペン
街へ走っていったエーミールの姿を見送り 再びカエデの木の下に腰を降ろす
グルッペン
子供同士の口約束なんて果たされない だが俺はあいつに賭けてみたくなった 頭に浮かぶ、滑らかな肌に丁寧な所作、綺麗な茶 それからは想像できない口の悪さと訛った口調 あんなに面白い人間が居るんだな…
グルッペン
グルッペン
持ってきていた本を抱え 丘をゆっくりと降りる遠目から見ても分かる 無駄に着飾った屋敷にそれを取り囲む鉄柵 あいつが降りる方とは真逆に存在する 忌々しい家の中へ入っていく