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ふたつの主役第1章～混じり合う存在～

第16話 - 彼らの願い

2022年04月28日

#ファンタジー

#ゲーム実況者

#オリキャラ注意

#御本人様とは一切関係ありません

#薬理凶室

＊繋ぎの森＊

？

爆発・・・POKが自爆じみた事をするとは思えませんが

翡翠

まぁ報告はしやな

翡翠は助手席に座る

それを確認すると、射撃台を引っ込めて普通の車に戻す

？

証拠も残りませんし、誰が乗っていたかまでは分かりませんね

？

POKAは確定でしょうけど

翡翠

こんなもん、扱えるんは機械王だけやもんな

翡翠

めっちゃ、悔しいんちゃうん？

翡翠

自分にない科学の知識で、こんなにも派手で高威力の爆弾・爆発を起こせるんは

？

えぇ、組織では『歩く図書館』とまで呼ばれる私が唯一知識として取り入れられない科学

？

化学式や物質名、ほぼ無限にある物全てを覚えられる程、人間の頭は優秀じゃない

？

出発しますよ

翡翠

おう

エンジンを鳴らし、再び走り出す

翡翠

でも、大学では科学を専攻してるんやろ？

？

えぇ、科学さえ理解出来れば、もっと強力な爆弾を作れるので

翡翠

相変わらず、真面目やな

翡翠

【ホワイトボマー】

「ホワイトボマー」（仮の姿）真面目なアビリティープレイヤー殺しを好む人間ではないが、過去が原因で組織に所属している彼のアビリティーは霊力保有量が少ない分、強力なアビリティーと自我を持った蝶を生み出し、使役できる【蝶掌握】と言う

ホワイトボマー

それが私の取り柄であり、皆さんが認めてくれたモノですから

翡翠

成績もずっとトップで学費免除して貰ってるしな

翡翠

しかも、近々国の頭脳エーミールと討論会するんやろ？『戦争について』って言うお題で

ホワイトボマー

はい。総統閣下はもちろん、他国の人間ですら楽しみにしている祭りです

ホワイトボマー

教授は賛成側、私は反対側で

翡翠

『下克上』ってことやな？馬鹿にしてきた無力な野郎どもに

翡翠はニヤリと笑った

楽しそうな狂っている笑みだった

ホワイトボマー

そんな野蛮な考えではありませんが・・・

ホワイトボマー

そろそろ着きますよ

ホワイトボマーの一言で車は森から抜け出した

森を抜けると、本土とは比べ物にならないほど、ボロボロになっている舗装道

その脇に立ち並ぶ店や民家に明かりは少ない

その街こそ、彼らが拠点を構える

アイツシュタットである

翡翠

こっちも本土みたいに華やかやったら、どれだけええんやろ

ホワイトボマー

相当、美しい光景になると思いますよ

ホワイトボマー

ここだって、かつては栄えた都

ホワイトボマー

本土が、政府がこちらに目をやってくれたらどれだけ良い事か・・・

ホワイトボマー

それに、私たちは【隔てられたモノ】から、この我が都に真っ正面から入れないのですから

ホワイトボマー

その為に、あの【裏ルート】があります

そう話していると目の前に紅の館が現れる

これが彼らの拠点だ

門の前に2人の男が待機していた

お帰りなさいませ

mb2

任務、お疲れ様でした

ホワイトボマー

貴方たちもお疲れ様です。低中層部の仕事もあるでしょうに

いえ、我々の事は気にせずに

翡翠

ちゃんと片しといてな？

mb2

承りました

門に立っていた男たちは車に乗りこみ、光を放って消えていった

翡翠

変わらず便利やな『タンツポート』は

ホワイトボマー

えぇ、運搬したいモノに紋章を書いておれば、思っている所まで自動的に運搬できる代物

ホワイトボマー

玄武君のアビリティーで生み出せれたモノはこの世には勿体ない品ばかり

ホワイトボマー

私達が使って良い物か悩みますがね

翡翠

でも、運搬って技術を考え出したんはホワイトボマーやん

ホワイトボマー

1000年前から、「発送・運搬」と技術はあったそうです

ホワイトボマー

それはただの人間にも出来たもので、かなり発達した技術でした

ホワイトボマー

ですが、今ではかなり退化しました

ホワイトボマー

過去の運搬技術はおろか、発送すら人の手を使います

ホワイトボマー

それに発送・運搬は今の時代、貴族などの富豪しか利用できません

ホワイトボマー

過去では機械でやっていたというのに・・・

ホワイトボマー

馬を用いた運搬が今の時代の主流でしょう？

ホワイトボマー

それでは時間と生物の労力をかなり削ります

ホワイトボマー

それならば『簡単に、そして早く、移動できるモノを開発し利用した方が効率的にいい』とそう考えただけです

ホワイトボマー

それを発展させ利用出来るようにしたのは玄武君です

ホワイトボマー

私は何もしてませんよ

翡翠

ホンマに謙虚やな

翡翠

はよ、入ろか

ホワイトボマー

えぇ、閻魔さんが待っているでしょうしね

そう言って、2人の姿が影に隠れ始めた館に消えていった

ふたつの主役第1章～混じり合う存在～

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