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こうして筆のノリが良くなった私達は、更新再開日――月が変わると同時に、異能探偵団を更新した。
したのだが……
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
信号を待っている間に、先程しまったはずの携帯を取りだして、読者の反応をチェックする。
作品のコメントもそうだが、掲示板に無断転載やトレパクの報告がないか、についても欠かさずに。
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
事実、通知のほとんどは予想通り、先日更新した小説への反応だった。
掲示板に書き込まれていたものも、どれもが以前のお絵かきチャットの感想や、無断転載の注意喚起をしたことの報告だ。
中には自分が無断転載をしており、相手をどれだけ不快にさせているのか気付いた……なんて、加害者の告白もあった。
美鳥
美鳥
パッ、と目の前の信号が青に変わる。黒い地面を踏む私の足取りは、自分から見ても浮かれていた。
携帯を鞄にしまいつつ、横断歩道を渡り切れば、風香の部屋があるマンションはもうすぐだ。
美鳥
美鳥
少々強めにインターホンを鳴らせば、扉が開き部屋の中へと迎えいれられる。
風香
月泉
華夜
美鳥
美鳥
美鳥
風香
風香
風香
月泉
月泉
華夜
華夜
華夜
美鳥
風香
華夜
華夜
月泉
華夜
華夜
月泉
風香
風香
風香
美鳥
おう、と張り上げた声は、いつも以上の活気に溢れていた。
作品で、チャットで、時々は固い言葉を使った声明文で。
無断転載とトレパクについて、やめて欲しいと言い続けてきて、途方もない日数が過ぎた。
最早何日経ったのか、何ヶ月経ったのか……それすらも忘れた頃のこと。
月泉
月泉
美鳥
下校途中で月泉が突き出したのは、買い換えたばかりのスマートフォンの画面。
一際大きく表示されているのは、お馴染みである私達、花鳥風月の掲示板だった。
風香
風香
月泉
華夜
華夜
月泉
美鳥
美鳥
美鳥
月泉
華夜
月泉
月泉
月泉
華夜
月泉
月泉
月泉
月泉
月泉
風香
華夜
華夜
華夜
華夜
そういうこと、と言うかのように、月泉がこっくりと深く頷く。
まさか、まさか……!
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
女子高生4人の歓声が、通り道にしている公園に轟いた。
月泉
月泉
月泉
風香
風香
風香
風香
美鳥
華夜
月泉
月泉
月泉
華夜
華夜
美鳥
華夜
華夜
華夜
華夜
美鳥
風香
風香
月泉
華夜
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
かくして、私達の長い戦いは終わった。
高校在学中の殆どを、この戦いに費やしたが、後悔はない。
私は、私達の作品を通じて、自分達がかけてきた時間と情熱を守り抜いた。
もう、私達の作品は無断転載もトレパクもされずに済むし、泥棒達に心を痛める必要も無い。
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
美鳥
風香
月泉
華夜
美鳥
美鳥
誰かから、油断大敵、と笑われるかもしれない。
でも、今は勝利の喜びに身を震わせていいじゃないか。
無断転載と戦い続けて、約950日。 忘れもしない、2015年1月15日。
この日は私達の、確実たる勝利の日。
この喜びを分かち合える友がいることの、なんと幸福なことか。
北風と人の悪意に冷えていた私の心は、少しして、幸せな気持ちと共に熱を取り戻したのだった。
私達の950日闘争 [完]
今回の表紙は、草摩様より、フリー素材をお借りして作成しています。
該当素材ページ【https://www.pixiv.net/artworks/72343505#big_36】
完結までお付き合いくださり、 ありがとうございました。