コメント
10件
面白いです!
付けます、 続き楽しみにしてますね
今回も面白かったですぅ!
蘭
ムシャクシャしたので 自身の縄張りである六本木を 散歩することにした。
夜の街は昼とはまた違う雰囲気を 醸し出している。
色鮮やかなライトに薄暗い路地裏。
陰と陽のコントラストが アンバランスで美しい。
この雰囲気が蘭は好きだった。
その辺にいたホステスが 話しかけてきた。
客の呼び込みだ。
蘭
蘭
腕を組んでこようとするのを 軽くあしらって 追い払おうとする。
それでも縋り付いてくる嬢を見て
なるほどさてはコイツ俺のことを 知らないんだな、と理解する。
六本木では『灰谷蘭』に逆らおうとする奴はほぼいないからだ。
蘭
蘭
蘭
女に腕を組まれた時に 香った化粧と香水のキツイ匂いに 一瞬顔を顰めた。
早くも面倒くせぇと思いながら 蘭は店に入っていった。
数時間後。
頼んだボトルをグラスに注いで 堪らなさそうに飲んでいると
嬢が請求書を持ってきた。
蘭
やっぱりと言うかなんと言うか。
ボトル一本では有り得ない 値段が書かれていた。
まぁわかってて入ったんだけど。
蘭
蘭
きっと自分の見た目が餓鬼だからと 舐められたのだろう。
低く舌打ちをすると 請求書にボールペンで文字を書いた。
蘭
蘭
ペラっと渡すと 店員は不快そうにそれを見た。
鼻で笑ってくる店員。 あとでこの店燃やしてやろうと 固く決意しながら
冷静に対応する。
蘭
蘭
蘭
店員の顔がサーッと青くなる。
さすがに名前は知っていたか。
蘭
店員はようやく気づき 震えながら店の奥へ引っ込んだ。
蘭
外に出ると 風が冷たかった。
蘭
足元がフラッとなって 自分で自分に驚く。
蘭
蘭
だが気分は良かった
ふわふわと何処か夢心地だ。
気がつくと 薄暗いトンネルの下に 座り込んでいた。
フワフワしているのに 足が全く動かない。
不思議な感覚に 蘭はあれー?と首を捻った。
蘭
スマホを出そうとしたが 体が言うことを聞かず困った。
蘭
全く困ってなさそうな顔で 困る蘭。
そんなとき。
後ろでガサッと音が したので振り返る。
真っ暗闇でよく顔が見えないが 一人の女子高校生がビニール袋を 手に持ち歩いていた。
何かしようとしている 最中だったらしい。
蘭は単純な好奇心から声をかけた。
蘭
葵
女子高校生は弾かれたように こちらを向いた。
こらが葵との出会いだった。
なんだか面白い事が 起こるような予感がした。
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
ふくだ
♡3000 next