第二章番外編 兄妹のその後
零
よし、できたぞ〜
瞳亜
………兄さん…
瞳亜
この髪型…恥ずかしい…
零
似合ってるけどなぁ…
瞳亜
てか兄さん…器用だね…
零
元研究者をなめんなよ〜w
零
ツノは俺の魔力で透明にしたし…
零
これで普通に学校へ行けるな!
瞳亜
行かなくていいのに…
零
だーめ
零
色々買ったんだからな
零
ちゃんと行けよ?
瞳亜
はぁーい…
瞳亜
ところで兄さん…
零
んー?
瞳亜
学校って何するの?
瞳亜
魔術?
零
いや…この世界は魔術はないんだ…
瞳亜
え?
瞳亜
……学校の意味って何…?
そう。二人の住んでいた ところの学校は魔術以外の 勉強などない。
だから 魔術を学ばない=意味が無い
零
魔力は存在するのに魔術はない…
零
何をするところと言っても…
瞳亜
あ、そうだ
瞳亜
愛華さんは?
零
愛華?
瞳亜
うん
瞳亜
確か14だから…
瞳亜
学校のこと分かるんじゃ…
零
なるほど…
零
店で待ち合わせして会うか…
瞳亜
わかった
愛華
零!瞳亜ちゃん!
愛華
こっちこっち〜
零
急にごめんな
瞳亜
すみません…
愛華
暇だし平気だよ〜
愛華
てか瞳亜ちゃん…可愛い…
瞳亜
はあ…
零
(家と違いすぎだろ…)
お店の人
こちらパフェ3つでーす
愛華
ありがとうございます
愛華
…で、相談って?
零
あーえっとな…
愛華
学校が分からない…???
瞳亜
はい…
瞳亜
学校と言えば魔術でしょう?
愛華
……ん?
瞳亜
なのに魔術を学ばない…
瞳亜
学校の意味ってなんですか?
愛華
……あぁ〜…
愛華
えーと…まずね…?
愛華
この世界は…
愛華
能力を使える人はごく一部
愛華
かなり少ないの
瞳亜
じゃあ能力も学ばないんですか…
愛華
うん
愛華
学校はね
愛華
大人にとっての当たり前を学ぶの
愛華
絶対いらないのも習うけどね…
零
生きるのにいらないことも…
愛華
習った方がいいよーってやつね
愛華
まあ要するに…
愛華
やりたくないこともやる
愛華
それが学校
愛華
好き嫌いするなってことだね〜
瞳亜
………ふーん…
零
なるほどな…
零
ところで瞳亜
瞳亜
なに?
零
俺のパフェ削るな?
瞳亜
え…全然食べてないじゃん…
零
言えばあげるんだからさ…
瞳亜
………ありがと…
愛華
(これがツンデレか(?))
愛華
えぇ…話戻すけど…
愛華
瞳亜ちゃん、学校に行ってみたい?
瞳亜
……正直、分からない
瞳亜
どういうところか分からないので…
愛華
………なるほど…
愛華
じゃ、零
零
あーはいはい
零
透明にすればいいんだろ
愛華
話し声とか聞こえなくできる?
零
まあ行けるかな
愛華
じゃ、おねがーい
零
……今から?
愛華
今なら授業中だからさ
瞳亜
確かに…見てみたい…
愛華
よっし行くよー!
面倒なので割愛
愛華
で、どうだった?
瞳亜
うーん…
瞳亜
内容は理解出来なかった…
瞳亜
でも…少し楽しそう…
愛華
うんうん
愛華
瞳亜ちゃんは私と違って3年間通いなね?
愛華
中一でしょ?
瞳亜
えっと…そうらしいです…
零
瞳亜が楽しく通えるならいいよ
愛華
瞳亜ちゃんも恋愛とかするのかなぁ
零
絶対させない
愛華
妹好きすぎでしょ
瞳亜
………
瞳亜
(れんあいって…なに…?)
瞳亜
(学校で習うのかな…?)
愛華
あ、じゃあ私はこれで
愛華
じゃあね〜
零
今日はありがとな
瞳亜
ありがとうございました
零
帰るか…
瞳亜
うん…
零
瞳亜
零
学校…行くか?
瞳亜
………行く
瞳亜
兄さんみたいになりたいから…
零
俺?
瞳亜
なんでもできるから
零
……そうか
零
じゃあ頑張らないとな!
瞳亜
……うん…!
瞳亜
ところで兄さん
瞳亜
れんあいって何?
零
…瞳亜は知らなくていいこと
瞳亜
………?
〜END〜