三日月 麗
あ、戻ってきた。
司会者
おっと、ようやく戻ってきましたね。
佐藤 圭一
・・・次のゲームはなんだ?
司会者
実はその件なんですけど・・・
司会者
次のデスゲームは2日後になります。
三日月 麗
ええ・・・
司会者
カミンスキー様からの命令ですから。
三日月 麗
それならしかたないね。
三日月 麗
行こう。
三日月 麗
えっと、なんだっけ?
佐藤 圭一
・・・圭一だ。
三日月 麗
あっ、そうだったね。行こう、圭一くん。
佐藤 圭一
・・・ふん。
三日月 麗
とりあえず、どこ行こっか?
佐藤 圭一
聞きたいことがあるのだが・・・
三日月 麗
何?
佐藤 圭一
なぜ、俺はお前と一緒に行動しなければならないんだ?
三日月 麗
それは・・・ええと・・・
佐藤 圭一
答えろ
三日月 麗
あ・・・はぃ・・・
三日月 麗
な、仲間だからだよ!
佐藤 圭一
・・・?
三日月 麗
もう僕達仲間なんだよ!
三日月 麗
だから、一緒に行動してるんだよ!
佐藤 圭一
・・・仲間なのか?俺たち?
三日月 麗
そうだよ!だって、一緒にデスゲームをクリアした仲間じゃん!
三日月 麗
だから、一緒に行動しようよ!
佐藤 圭一
・・・ふん、勝手にしろ
三日月 麗
あ、いいこと思いついた!
三日月 麗
僕のお気に入りの場所を見せてあげるよ!
三日月 麗
うわぁ、空が綺麗だね。
佐藤 圭一
そうか。俺は海が初めてだ
三日月 麗
えぇ!?
三日月 麗
海行ったことないの!?
佐藤 圭一
ああ。
佐藤 圭一
しかし、こんなに綺麗だとは思わなかった。
三日月 麗
だよね、だよね!
三日月 麗
この町のことをもっと教えてあげるよ!
三日月 麗
これ見てよ!
三日月 麗
この魚綺麗だよ!
佐藤 圭一
まぁな
三日月 麗
なんで、魚見ないの?
佐藤 圭一
いや、極端にお前の話なんか興味ねぇから。
三日月 麗
えぇ!?
三日月 麗
そ、そんなー!
佐藤 圭一
次だ、次
7時間後
三日月 麗
はぁ、はぁ、・・・
三日月 麗
もういいですよね・・・?
佐藤 圭一
まだだ。次、行くぞ
三日月 麗
む~・・・
佐藤 圭一
・・・お前がデスゲームに参加した理由を教えてくれ。
三日月 麗
え?
佐藤 圭一
・・・俺も話すから。
三日月 麗
・・・うん、いいよ。
三日月 麗
どっか、他の所で話そうか・・・
三日月 麗
・・・ここで話すよ。
三日月 麗
僕がデスゲームに参加した理由を。
佐藤 圭一
よろしく頼む
僕達、家族は4人家族だった。
お父さん、お母さん、お兄ちゃんが居たの。
お父さん
ただいま~
お母さん
おかえりなさい、あなた
お兄ちゃん
父さん、おかえり!
三日月 麗
おかえりなさい!
なんの、変哲もない家族だった。
しかし、これが最後の会話だったなんて、知らなかった
ある日の事、突然壊れた
お父さん
離婚してくれ。
お母さん
離婚ってあんた・・・就職も決まってないのに?バカじゃないの?
お父さん
決まったんだよ、就職先
お母さん
!?
お父さん
離婚するのは、社長からの命令だ。
お母さん
なんでよ・・・なんで、そんな所に就職したのよ!
お父さん
・・・お金が足りないからだよ・・・
お母さん
あんたねぇ、・・・金のためなら離婚も予備なくする男なの?
お母さん
最低だわ!
お母さん
離婚よ!離婚!
こうして、僕達は離婚した。
お父さん
ほら、行くぞ██
お兄ちゃん
麗!
三日月 麗
お兄ちゃん!
三日月 麗
待ってよー!
こうして、私たちは離婚した。
三日月 麗
・・・それでね、翌年、お母さん死んじゃったんだ。
佐藤 圭一
デスゲームそうか。
三日月 麗
だからね、家族ともう一度会うために、デスゲーム参加したんだ。
三日月 麗
君はなんでデスゲーム参加したの?
佐藤 圭一
俺は、虐待され、いじめられて、挙句の果てには家追い出されて、たまたまデスゲームの招待状が落ちてたから参加したんだ。
佐藤 圭一
余計な、感情をなくすために・・・
佐藤 圭一
もう、俺に感情なんてない。
佐藤 圭一
あるのは絶望だけだ。
三日月 麗
・・・そうかな?
佐藤 圭一
ん?
三日月 麗
失礼だけど・・・
三日月 麗
僕には我慢してるようにしか見えないよ。
佐藤 圭一
なら、それでいい。
佐藤 圭一
次のデスゲームのために備えるぞ。
三日月 麗
うん!
ディエス・カミンスキー
だいぶ、いいコマが揃ってきましたね・・・
コンコン
ディエス・カミンスキー
・・・神山 吾郎入ってもよろしいですよ
神山 吾郎
カミンスキー様、1回戦で落ちた者たちを連れてきました
モブ
くっ、離せ・・・
モブB
部下になるだけならまだマシだぜ!
ディエス・カミンスキー
何を勘違いしてるんですか?
ディエス・カミンスキー
あなた達はこれから実験台になってもらいます。
モブ
なんだと・・・
ディエス・カミンスキー
連れてけ
司会者
はっ!
モブB
行ったことと、違うじゃねぇか!
モブB
待っ
モブB
ぎゃああああああああああああああぁぁぁ!
モブ
ふわぁああああああああぁぁぁ!
神山 吾郎
残酷ですね。
ディエス・カミンスキー
次のコマを用意しなさい、吾郎
神山 吾郎
はっ!おうせのままに
神山 吾郎
シン・・・お前の出番だ・・・
神山 シン
わかってるよ・・・父さん
神山 吾郎
・・・いつか、麗に会わせてやるからな。
神山 シン
・・・約束だよ。父さん
神山 吾郎
ああ。