第十二話！〜恋人ヴァンパイアは俺をくらう〜

🚫さところヴァンパイアパロです！ 苦手な方は回れ右！ 大丈夫な方だけどうぞー↓↓↓

学校内の図書館の端((

…なんだかキスしてからというもの、ころんが前よりもだる絡みしてきてとっっってもうざい……

現に今も図書館の端に俺を押しつけて、血を飲もうとしている

首をつたってくる血も、噛まれる時の痛みでさえも快感に変わっていくのは、契約して敏感になったせいじゃない

きっと俺…が、

……ころんを好きになったからだ

ころんが飲み終わったとみえて、首を人舐めした時ポケットのスマホが通知が来た時のように震えた

慌てて取り出したスマホの画面を凝視すると、思わず冷や汗が伝う…

俺のスマホを覗き込んだころんのかおも、少しずつ曇っていく

そう言ったころんは俺を抱き上げたと思ったら、近くの窓を開けて身を乗り出した

…ここ確か三階…………

ｺﾞｵｵｵｵｵｵｵｯｯｯ！！！(飛んだ

恐怖に目を瞑っていると、ダンッと言う衝撃と共に地上に着地していた

病院に着くと、バタバタと廊下を移動している看護師たちが目についたので、その人たちに聞いてみた

複数の看護師はばつがわるそうに目を逸らして、困った様子だった

急に緊張を包容した口調で医師が言うので、身をこわばらず…

…亡くなられました

止めどなく溢れる涙を拭う看護師を、俺はただ呆然と見るしかできなかった

……母さんが、死んだ

ー七年前ー

全部……全部嘘だった

…バカみたい

ドサッ‥

…肩を揺さぶられているような感覚で目を覚ます

そこにいるのは確かにころんだったのだが、開けた口から覗く牙だけがやけに光ってみえ、さっきのヴァンパイアと重なる…

そう言って俺の首あたりに手を伸ばしてくる

パンッ！

そう踵を返そうとした時、腕を掴まれた 多分、ころんに

ころんは何も悪くない …わかってる、わかってるのに

ヴァンパイアが憎くて 憎くて…ーー

するといくらか小さいころんが首に手を回し、抱きついてきた

鳴り響くはずだった俺の嗚咽は、 ころんが口を塞いで飲み込んでくれた

母さん…… 俺今、幸せだよー…

〜二年後〜

ドン、ドンッ！

ーヒュッｯ

ﾄﾞｺﾞｯｯ！！(蹴り

…コツンッ

ドォンッ！！

俺は今四年生の最上級生で、特攻班の班長を務めている 学校で経験を積んだら、プロのヴァンパイアハンターになるつもりだ

…楽しいな、卒業が惜しい

そう言われていると、ころんが不服そうに俺の手を掴んだ

ちゅー

繰り返し口をはめ込んでくるので、息をする暇がなく息が限界だった

ちゅーっ

すると腕をまたもや掴まれた

いきなりころんが真剣な顔でそんなこと言うもんだから、声が裏返る

こんなのずるい…… こう答えるほかないじゃねーか

もう抵抗しても無駄だ

ころんの甘いキスも いくらか優しい吸血も

俺がころんと同じ身長なら、 世界一の名画のよりも 美麗だったんだろう

そんなことを考えながら吸血されるのだった……ーー

〜＊ＥＮＤ＊〜

どでん！

『青いあの人は星を降らせる』

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