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rd side.

さよなら

最期の言葉は何一つ言えなかった

助けて

というたった4文字の言葉も。

何も言えなかった

心做しか、呼吸もしづらいような気がした

まるで"水の中"に居るみたいに。

俺は水槽に囲まれていて

何も無かった水槽に、

メンバーやリスナー、色んな仲間が水を足していく。

水槽はいっぱいになって

溢れるくらいになった

もちろん、水の中だから何も言えないし、呼吸もできない

唯一できることなら、

俺の前に来る人の話を聞くこと。

俺を褒める声

俺を頼ってくれる声

俺を慰める声

俺を、虐める声。

あぁ、

どんどん水が溜まっていく

そして、その綺麗だった水は

不満を漏らす度に真っ黒に近づく

俺のせいで真っ黒に染まっていく

…助けてって、

言いたかったな、ぁ

ドンッ!

rd

は、

kyo

間に合っ、た…

rd

…きょー、さん

re

ちょっときょーさん、いきなり走るなんてどうした…って

re

らっだぁ!

md

ほんとだ

md

怪我してない、?

rd

うん、

cn

どうしていきなり家出たの?

rd

ぇ、と

kyo

待て、皆が来てからの方がいい

rd

皆…?

re

そう、日常組の皆さん

pn

らっだぁぁぁぁあ!!!

kn

タッタッタッタッ

tr

ダダダダダダ

sn

ちょっ、3人共待ってくださいって…ッ

走ってくる4人。

pn

お前大丈夫か?!

kn

怪我はありませんか?

tr

なんで家出てったのか気になりますよ!

sn

そうですよ!いきなり出てって…

rd

えと…実は、

rd

ぺいんとが、運営の皆に目配せしたじゃん?

pn

おう、?

rd

それで…運営の皆に何か言われると思って…ッ

kyo

なるほどな、

md

大丈夫だよ

re

俺らはらっだぁに酷い事言わない。

cn

そうだよぉ~

kyo

ギュウッ

rd

ぅえ、?

kyo

泣くまで我慢すんな、

rd

ぁ、ポロポロ

re

…ふふ、

md

ん、

cn

よぉ~し、

前に黄色。

後ろに赤色。

頭に緑色。

それを包み込むようにする紫色。

rd

ん、ぅグスッ

pn

…ニコッ

kn

大丈夫そうかな、

tr

そうですねぇ

sn

良かった~!

俺らより少し離れたところから微笑んで見守ってくれる4色。

救われたはずなのになぁ

まだ、息しづらいや

rd

ちょっと落ち着いてから戻るから

rd

先家戻ってて、?

kyo

おう、必ず戻ってこいよ

re

待ってるよ~

md

ばいばい

cn

りょうかーい!

pn

じゃあ、俺らも戻るな

rd

うん、ありがとうねニコッ

kn

では、また

一瞬にして静まり返る浜辺

踏み切りが海の近くにあるなんて凄いロマンチックじゃない?

こんなに良いところで居なくなれるなんて幸せ者だなぁ

…じゃあ、もう少し奥に行こう

rd

ぶくぶく…、と

息を吐く度に上へいく空気。

rd

ゴボッ

あぁ、辛い。

息ができない

でも、もう少しで楽になれるんだ

さよなら

rd

rd

未練、残っちゃったかぁ

kyo

rd

ぁ、

きょーさん達。

re

グスッ

md

cn

…、

pn

らっだぁ…泣

kn

tr

sn

グスッ…ぅ、

皆して泣いてるよ、w

rd

ありがとう

rd

さよなら、

この声は水に溶け、誰にも聞こえなかった。

でもきっと、置かれた花束のおかげで幸せになれたんじゃないかな、

この作品はいかがでしたか?

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