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盲目な僕は
目が見えない代わりに、耳が聞こえます
なぜ、僕が普通の学校に通っているか
僕は、情報が欲しかった
きっと、みんなもそう
自分のことを本当はどう思われているのか
表面上の付き合いしかしてないのは自分だけなのか
僕は、そんな情報より
常識からそれた僕達が
常識を沿って生きてる人達の情報が欲しかった
そんな理由で通い始めた名門校。
今より、技術が随分進んで
障害を持つ僕達でも快適に過ごせる現在
【次を右です】
福
【ご主人のためなら。】
福
福
【私がついてます。大丈夫です】
福
奈々
福
【そのまま、右を向いてください】
福
福
奈々
奈々
奈々
福
【あの人……】
福
【いえ…お友達が出来るといいですね】
福
午後6時
福
福
【いい曲ですか…】
【しばらく、お待ちください】
【……】
【この曲など、どうでしょう?】
福
~♪
福
【私も好きです】
福
ピンポーン♪
【ご主人…誰か来ましたよ】
福
ガチャ
奈々
福
【奈々さんです】
福
奈々
【理由を聞いてください】
福
奈々
奈々
【ご主人…これは、】
福
福
【ご、ご主人…!?】
福
【そういう問題ではなくて…】
奈々
奈々
奈々
福
奈々
奈々
福
福
福
奈々
奈々
福
奈々
福
福
~~~
奈々
奈々
福
福
奈々
奈々
奈々
福
福
福
福
奈々
「やっめろぉぉおおっ!!!!」
奈々
福
福
「ご主人は少し下がっていて下さい。」
「ご主人が目、悪いのは」
「生まれつきなんかじゃない!」
「お前、前世でご主人と会っただろう。」
「ゲス魔女が。」
福
奈々
「コイツを倒せばご主人も、戻ります。」
「そしたら、他の人と幸せになってくださいね」
「ご主人なら、出来ます。」
福
「あ。せめて私の名前だけ覚えてください」
「わたし。美咲って言います。」
「ー!ーーっ!!」
そのあとは知らない
僕は、景色を覚えた。
色を覚えた。
そして、いつしか、自分が目が悪かった時のことまで忘れた。
でも、1個、気がかりな事がある。
前、自分が住んでいた所を過ぎると胸が苦しくなる。
それは、何故なのか分からない。
わからない……
いつも、言葉が聞こえるんだ。
分からない。
でも、その言葉は…
やっぱり分からない
僕は、なんだったんだろう
…大切な人を忘れてる
そんな声ずっと頭に残って
僕は、なんだろう
教えて
僕は誰が必要なの?
数日後
ドンッ
福
「は、はい…」
「あ。」
福
福
「いえ……ふふっ、」
美咲
┈┈┈┈┈┈┈┈┈┈
僕にはその言葉の意味がわからなかった。
けれど、何故だか…… 涙は出て、笑っていた。