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コンコン…

お母さん

青、?

お母さん

そろそろ出てきてちょうだい?

……、

お母さん

お母さんあなたが心配よッ

お母さん

あなたもう高校生でしょ?

お母さん

将来どうするの?

毎日言われる聞き飽きた言葉

僕にとって将来なんて

どうでもいい

だって僕は来年の9月

死ぬと決めているから

お母さん

お母さんあなたのために

お母さん

家庭教師を雇ったの

お母さん

少しでも勉強しないと

お母さん

将来大変なことになるわよ

僕のため……?

お母さんは優しいね

けどお母さん

僕のことなんもわかってないね

お母さん

明日の午後に家庭教師の

お母さん

先生が来るから

お母さん

準備とかしておきなさいね

……やだな、((ボソッ…

次の日(午後)

もうすぐ家庭教師が来る時間

憂鬱で仕方ない

はぁ……ッ

コンコン

お母さん

青…先生来たから

お母さん

ドア開けてもらえる?

あ~ぁ来ちゃった…

ッ…

お母さん

青ッ!

ビクッ…

お母さん

どうして返事をしないn

声がしなくなった……

……、

えっと…青くん、?

家庭教師の桃です

家庭教師の人…

優しい声をしてる

けど僕は知ってるよ?

その優しい声は

最初だけなんでしょ

出てこなくてもいいから

ドアの鍵を開けて欲しいんだけど

無理かな、

開けない方がいい、

開けたらどうせ入ってくるんだから

ん~、無理かぁ…

顔だけでも見たいと
思ったんだけど……

もう時間になっちゃった、

青くん、また明日も来るね

もう来なくてもいいのに

どうして来ようとするんだろ

 

その日からほぼ毎日

先生は僕の所へやってくるようになった

青ッ今日はね~_

と、その日に起こったことを

ドア越しに話してくる

なんかいつの間にか 呼び捨てになってるし

けど先生の話は飽きない

相変わらず僕は喋らないけど

先生は止まらず話してくれる

それが心地よかった

死のうと思ってた日も

いつの間にか過ぎていた

だって先生のその優しい声が

大好きだったから

けどある日先生がこう言った

青、…ッ

俺、今日で家庭教師辞めるんだ

だから俺、青に

辞めるってことは

先生はもう来れない…?

先生のその優しい声は

もう、聞けないの、?

そんなの嫌だッ…!

ぃ、や…ッッ(泣)

そう思った僕は

いつも鍵をかけていたドアを

思いっきり開けて

ドアの前にいた先生に

抱きついた

ゃだッ…!

辞めちゃッ…やだッッ!(泣)

自分でも正直驚いた

こんなに泣いたのは初めてだったから

あ、お…?

ふぇ…ッ

やっと、出てきてくれたッ

先生は僕の涙を優しく拭いながら

こう言った

青、俺は家庭教師を

辞めるのは変わりない

だからこれからは

"先生"としてじゃなくて

"桃"として青に会いに
来ていいかな、?

ッ…!

うんッ!

『"桃"として』

その言葉を聞いた瞬間

また涙があふれる

けど先生がそれを拭ってくれる

…w青は可愛いねッ

ほ、ほんとッ…?(泣)

うんッほんと

えへへ…ッ///

先生はかっこいいよッ

そう?ありがとうッ//

お母さん

あ…お?

お母さん

部屋から出てきたの、?

お母さん…ッ

今までごめんねッ…

お母さん

ふぇぇぇいいのよそんなのぉ

お母さん

青が出てきてくれたなら

お母さん

私はもう死んでもいいわッ

え、お母さん!?

あのお母さん

先生は真剣な顔をして

お母さんに

僕に伝えたことを

伝えた

お母さん

もちろんです!

お母さん

ぜひ会いに来てくださいッ

……ッ!

ほんとですかッ!?

ありがとうございますッ

ここで僕の幕は閉じた

先生……いや桃くんと僕が

付き合ったりするのは

また別のお話

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