月花 莉音
鳴海
月花 莉音
鳴海
月花 莉音
鳴海隊長は意外と強くて
あの頃はまだ勝ったことがなかった
鳴海
月花 莉音
あの人に追い付きたいと思った
あの人の隣で胸を張って
戦ってみたかった
モブ
モブ
モブ
月花 莉音
ぼくも好きで呪われやってる訳やない、
染めたってすぐ色落ちして元に戻る
どうしろって、?
その日からぼくは前髪を伸ばして
目の色を隠すようになった
今も前髪伸ばしてるのは変わらない
あの人の隣で堂々とするなら
人一倍頑張って、
努力して、
才能なんてないから
努力しかなくて、
モブ
うるさい、
モブ
うるさい
モブ
月花 莉音
ぼくの解放戦力は入隊時3%で
お世辞でもいい方とは言えなかった
毎日努力を重ねたって
1ヶ月でやっと6%だった
モブ
月花 莉音
この時ぼくは何も言い返せなかった
ただ悔しくて、父や母のようには
なれないのかと諦めかけていた
そして、ぼくの日常は壊れた
月花 莉音
呼び出されて
モブ
月花 莉音
鳴海
月花 莉音
この時に限って昔の癖が出た
月花 莉音
上手く話せないのは昔の癖のはずやのに
治ったと思っていたのに
鳴海
鳴海
どう見ても大柄な白髪の男だった
ぼくがこんなに身長が大きいはずない
せやのに……
モブ
鳴海隊長は見分けられないのか、
鳴海
鳴海
モブ
月花 莉音
あれからぼくは虐められるようになった
ボコッ、ガッ、
モブ
月花 莉音
殴られて
蹴られて
もう思い出したくもない
そしてぼくに移動の話が来た
まだ入隊して3ヶ月だったが
まぁ、あの冤罪があるから仕方ない
鳴海
もう目も合わせてくれなかった
訓練もしなくなった
鳴海隊長はあいつらの味方やったな
月花 莉音
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