sakura
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青
そう思って、玄関の扉を開けようとした時
家中に警報機のような音が鳴り響いた
青
慌てて扉の上を見ると、意識しないと見つけられないような黒い小型カメラが付いていた
きっと僕だけにこの警報がなるように設定されているんだろう
そのカメラは僕を見つめながら赤く点滅していた
急いで扉を開けようとするけれど、自動でオートロックがかかるらしく、扉はビクともしなかった
青
また、奴隷生活に元通り
青
青
きっとこの大きな警報で、家中の召使いたちが僕を探し始めているだろう
このままここにいたら、直ぐに見つかってしまう
僕は近くに隠れられる所が無いか、急いで探した
ありがたいことに、この家は広く部屋の数も多い
玄関の近くを離れ、廊下の角を曲がった所に使われてなさそうな小部屋を見つけた
青
そう思い、僕は急いでその部屋に逃げ込んだ
青
その部屋に入ると、思っていた通りあまり使われていない部屋の様だった
掃除もそんなにされていないのか、積み重なっているダンボールや小物などの上にはホコリが覆いかぶさっている
どうやらここは、物置として使われているみたいだった
あまりにも置かれている物が多いため、隠れるのには最適な場所だ
物を掻き分けながら部屋の奥に進んでいくと、横の壁に押し入れがあった
開けてみると、やっぱり中にはぎっしりとダンボールが詰まっていた
でも目を凝らすと、奥の方に人1人が入れる位の隙間が空いていた
青
僕は中のダンボールを掻き分けて、その隙間へと体を滑り込ませた
しばらくホコリ臭い押し入れの中で体を縮こませながら座っていると、だんだん部屋の外から召使いたちのものであろう足音や声が聞こえてきた
召使い1
召使い2
どうやら僕を探し出すために、家中を走り回っているらしい
多分この調子だと、この家から抜け出せるのは夜中になるだろう
今はとてもじゃないけど、見つかる可能性が大きすぎる…
それに、この部屋にもたまに召使いが入ってきて、僕が居ないか確認しに来る
でも、部屋の中は見るものの、物が多すぎてこの部屋に隠れるのは無理だと判断し、直ぐにどこかへ行ってしまう
青
僕はしばらく息を潜めて、時間が経つのを待った
どれくらい時間が経ったのだろう
最初の時よりも召使いの足音や声は聞こえなくなってきていた
もしかしたら、こちら側のフロアには僕が居ないと踏んだのかもしれない
もう少し…
もう少し耐えれれば、僕はこの家から逃げられる
そんな期待を持ちながら静かに押し入れの中で過ごしていた
その時
この部屋の扉がガチャリと開いて、2人分の足音が聞こえてきた
青
でも今まで通り、直ぐに諦めて出ていってくれるだろう
そう思っていたが、耳を澄ますとダンボールを掻き分ける様な音が聞こえてきた
しかも、どんどんその音はこちらに近づいてくる
僕の背に、ぞわりと悪寒が走った
このままだと、もしかしたら見つかってしまうかもしれない
奴隷生活に元通りなんて、絶対に嫌だった
これ以上自分の体を好き勝手されるのなんてごめんだった
僕は物音を立てないように急いで近くにあったダンボールの中を漁った
押し入れの中は真っ暗で何も見えないけど、何となく手探りで区別がついた
洋服やおもちゃの様な物が沢山入っていたけど、とても自分の武器になりそうなものは見つからず、焦って周りの色んな箱をどんどん開けていった
すると何かを掴んだ時、自分の手に痛みが走った
多分それを掴んだ拍子に切れてしまったんだろう
僕はまた手を切らないように優しくそれを持って形を確かめた
青
僕の感覚が間違っていなければ、それは小型のナイフだった
それに、ちょっと触っただけで手を切ってしまうほど切れ味もいい
青
もし見つかっても相手をこれで刺せばいい…
奴隷に戻るくらいなら、警察に捕まった方が全然マシだ
そう思い、僕はそのナイフをぎゅっと握りしめた
ふと押し入れの外に耳を傾けると、足音がさっきよりも近くなっていた
ナイフを持った手が震える
青
そんな願いも届かず、2人分の足音は僕のいる押し入れの前で止まった
見つかる、という恐怖と同時に、殺らなきゃ…という思いが僕の中で芽生える
青
僕はもう一度しっかりナイフを握り直した
それと同時に、押し入れがガラッと音を立てて開いた
青
僕は半ばパニック状態で、押し入れを開けたであろう男に飛びかかってナイフを突き立てた
突き立てた
はずだった
???
青
ナイフを持った僕の右腕は知らない男に握られていた
その男は骨が折れるんじゃないかと思うほど、僕の手首を思いっきり捻りあげた
青
その拍子で、僕の手からするりとナイフが滑り落ちていった
???
青
その言葉が一体誰のことを指しているのか、僕には理解が追いつかなかった
だって…
青
桃
青
そこには、僕を冷たい目で見下ろす桃さまが立っていた
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
sakura
♡たくさん欲しいなぁ ( ´ •̥ ̫ •̥ ` )
コメント
172件
多分じぇったんやな
もう天才すぎてやばい…!もう心臓ドッキンドッキンになります! 天才の中の天才だ…!
めっちゃストーリーおもしろいです!!!ドキドキハラハラが止まらないです!(?)も、小説家なれますって(?)