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この国の初代総統と初代国王は
親子だ
とても仲が良かった
この国はそれから1000年も平和だ
そう今もだ
この国には伝説がある
初代総統の恋物語だ
初代総統の名前は
グルッペン
エルフの国の王子だ
グルッペンには愛してる人がいた
名をムーナと言った
ムーナは人間族で
2番目に寿命が短い種族だ
長い順に言うと
エルフ 魔族 翼人 人間 獣人
である
だがそのムーナを愛していたのは
グルッペンだ
グルッペンを愛してるのも
ムーナだ
二人は周りの理想のカップルだった
二人は結婚をしようと思ったが
グルッペンの親が猛反対
寿命が短いからと
二人は周りの反対を無視し
結婚した
子供にも恵まれ
エルフの男の子が生まれた
名前はレイだ
二人は幸せだった
この幸せが崩れることも知らずに
そう
ムーナは
ムーナ
通り魔に殺されたのだ
総統は泣いた
声が消えるまで泣いた
泣いて泣いて泣いて
何年か経ったあと
グルッペン
と国を作った
全ての種族が平等な国を
その国が
今、あなたが住んでいる国だ
レイを王とし
自分は総統になった
何十年か過ぎた頃
1人の女が尋ねて来た
魔族の女だ
観光客かと思ったが
調べて
ただの一般人だと分かった
会ってみた
ムーナにそっくりだった
しかも名を
ムーナ
ムーナと言うのだ
同一人物かと思った
そして聞いた
グルッペン
驚きな答えが返ってきた
ムーナ
ムーナ
驚いた
何度も驚いた
そして聞いた
グルッペン
女はこう答えた
ムーナ
ムーナ
話をよく聞いた
死んだ後
可哀想だから 転生させてもらったらしい
神は本当にいるんだなと思った
そして二人はもう一度結婚し
幸せな家庭を
もう一度築きましたとさ
おしまい
え?なんでこんなに
詳しく知ってるのかって?
そんなの
???