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なんで

ガタッ..."三谷君..."

なんで、なんで?

"お願い、もう..."

だって、お前は

"早く挿れて"

俺が好きなんじゃないのかよ!?

成瀬 遥 は アレが欲しい

お泊まり清掃、最終日

俺と三谷は校舎周りの ゴミ拾いを任されていた

人気の少ない外周を 三谷と少し距離を開けて歩く

昨日と同様に、清掃開始してしばらくは 特に会話も無く進んだ

1時間程ゴミ拾いを続けていると 改めて三谷の人気さが目立った

モブA

洸希〜

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

お、やっほ〜

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...

モブB

洸希!

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

おっす〜

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...

モブC

おぉ、三谷君

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

あ、どうも〜

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...はぁっ

とにかく めちゃくちゃ 声を掛けられている

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(ちゃんと掃除しろよな!)

ギリギリと睨んでも思いは届かず 声を掛けられる度に 三谷はその人と話し込んでいた

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(流石、大学1のイケメン様だな)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...先行くからな〜

三谷をその場に残し 俺は1人でスタスタと歩き出す

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

遥!

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

置いてくなんて酷いな〜

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

サボってる奴なんか知らん

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

サボってないって

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

油ばっか売りやがって

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

なぁに?

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

妬いてるの?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

転んで死ね

引き続き三谷とは距離を取りながら 残りの清掃を終わらせる

掃除道具を片付けている時 三谷が俺に話し掛けてきた

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

ねぇ、遥

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ん?

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

この後、少し時間ある?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...

告白の事だろうか

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(変に断っても仕方ないし)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(ちゃんと返事しないと面倒臭そうだし...)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

少しだけなら

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

良かった!

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

2日目に担当した講義室覚えてる?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

覚えてるけど...

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

そこで待ってるから

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

待ってるって

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

じゃあお先

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ちょっ、あそこは!

三谷は俺の制止も聞かず 1人で先に行ってしまった

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

はぁっ

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

何であの部屋なんだよ...

俺は溜め息を吐きながら 嫌々、歩を進めるのだった

そして冒頭に戻る

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(...なんっだよ、あれ!)

言われた通りに講義室へ向かうと 部屋の中には2人の人影があった

1人は三谷で もう1人は知らない男

中で何をしてるのかと言えば 男が三谷に絡み付いて 何やら意味深な会話をしている

三谷はそいつを振りほどくでも無く じっと見詰めてされるがままだ

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(お前、俺をここに呼んだんだろ!)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(関係無い奴はさっさと追い返すか何かしろよ!)

抵抗する素振りすら無い三谷に 俺のイライラは募るばかりだった

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(バカバカしくなってきた)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...帰ろ

人を呼び出しておいて 他の奴とイチャコラしてる奴なんて 放って帰るに限る

俺は踵を返して 来た道を戻る事にした

ガチャッ

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

待って、待って!

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ッ!?

コイツはいつも 音も無くアクションを起こす

後ろでガチャッと扉の開く音がした と思った瞬間には 三谷に腕を掴まれていた

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

離せよ、帰る

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

帰らないでよ

グイッと腕を強く引かれ そのまま講義室内へと連れ込まれる

中では先程の男が 驚いた様子で突っ立っていた

モブD

あの...三谷く

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

あれ?

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

まだ居たの?

モブD

えっと...

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

俺、遥と大事な話があるから

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

部屋から出てもらえる?

モブD

ぇ、あ...

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

ね?

モブD

う、うん

モブD

僕...帰るね!

男はバツが悪い様に 慌てて部屋から出て行った

イマイチ状況が飲み込めず 俺はポカンと立ち尽くす

三谷は俺の手を引いて 近くの机に座らせた

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

さっきの...良いのかよ?

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

さっきの彼?

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

良いの

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

急に言い寄られて困ってたとこだし

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...その割には無抵抗だったな

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

見てたの?

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

えっち〜

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

やかましいわ

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

ね、遥

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

何?

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

何でそんなに不機嫌なの?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

はあ?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(何でだと!?)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

そんなの決まってんだろ!

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

お前が俺を呼び出したのに...

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...ッ

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(あれ?俺、何でこんな不機嫌なんだ?)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(だって、三谷が俺より他の奴を優先するからで)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(そもそも、三谷は俺が好きって言ったのに)

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(...だから、俺は)

"妬いてるの?"

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ッ!

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

...

トンッ

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

な、何だよッ

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

近い!離れろ!

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

嫌だね

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ぐっ

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

ねぇ、どうして?

三谷 洸希(ミタニ ハルカ)

遥が不機嫌なのはどうして?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

別に、不機嫌とかじゃ

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

遥?言って

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

言わない

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

ダメだよ、言わせるから

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ぁむッ!?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

んん"ー!

顎を持ち上げられ 避ける間も無く口を塞がれる

昨日とは違って すぐに三谷の舌が入ってきた

昨日の丁寧さが一変し 考え事も出来ない程激しく貪られる

苦しさからうっすらと涙が滲む

こんなのずるい

俺だって、自覚したばかりだし

こんな、追い詰めるみたいなのはズルい

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

ぷはっ!

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

はあっ、こ...のッ

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

言えるよね、遥

楽しそうな表情をした三谷と目が合う

言えるとか、言えないとかじゃなくて

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

(言わないと帰さないだろ...)

俺は荒い呼吸を整えて 三谷の肩に頭を乗せた

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

お前、呼んだのは俺だったじゃん

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

うん

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

何で...他の奴と一緒に居ンの

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

うん、ごめん

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...モヤモヤした

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

うん

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

俺、お前のことで...

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

三谷のことで、嫉妬した

頭がグルグルして 心臓がバクバクして 気を抜くと気絶しそうだ

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

うん

三谷 洸希(ミタニ コウキ)

遥、それはどうして?

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

み、三谷のこと

恥ずかしくて顔が上げられない

だけど

俺は震える腕を 三谷の背中にギュッと回した

成瀬 遥(ナルセ ハルカ)

...好きになった

次回 最終回

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