俺は大森元貴。MGA高校に通っている1年生だ。
高校に入学した時、好きな人なんか出来ないと思っていた。
でも
涼架
俺はあいつ、藤澤涼架に恋をしてしまった。
俺があいつと出会ったのは学校では無く通学路だった。
・ ・ ・
いつも一緒に登校していた若井が寝坊して先に行ってくれと言われたから俺はイヤホンつけて歩いていた。
ふと下を見ると誰かのパスケースが落ちていた。
俺も自分のバイト代から定期を買っているので失くした時の大変さはよく分かる。だから誰のものか見ることにした。
裏面を見てみると今日からの日付だった、名前は藤澤…すずか?女子の定期だ。
早いとこ駅か交番に届けて何か巻き込まれないようにしようと早歩きしようと思っていたら、
ちょっと先で何かを探しているように歩いている肩ぐらいまでの長さのホワイトブロンドの学生がいた。
離れているからよく分からないが恐らく同じ学校だ。あんな髪のやついなかったから転校生か?それなら今日の日付からの定期が落ちてるのも納得。 …5月に転校って珍しいけどな。
おそらく持ち主だろうホワイトブロンドの子に渡すためすこし駆け足で向かった。
元貴
?
驚いて顔を上げてやっと顔が見えた。とても綺麗だし可愛い顔立ちで中性的だ。そんな可愛い子は涙目になっていた。
定期を無くして焦っていたのと俺が驚かせてしまったからだろう。
元貴
?
やっぱりこの子ので合ってるみたいだ。声的に女子ではなく男子だった。
元貴
?
半泣きでお礼を言いながら握手をしてくる。
…なぜか胸がドキドキする。
元貴
普段なら絶対に言わない言葉が自然と口から出ていた。
?
涼架
あぁ、名前はすずかじゃなくてりょうかって読むのか
元貴
涼架
涼架
元貴
涼架
元貴
涼架
ずっと俺の手を握ってブンブンしてる。
…可愛すぎないか?
やばい、なんかもう手遅れな気がする。
自分の胸に今の気持ちがなんなのか問いかけていると、後ろから名前を呼ばれた。
元貴
滉斗
元貴
滉斗
元貴
涼架
滉斗
滉斗
若井と話してるの見るとなんかモヤモヤする。
元貴
涼架
滉斗
滉斗
涼架
元貴
滉斗
若井に取られた気持ちになってしまい、ついダメと言ってしまった。
元貴
滉斗
滉斗
涼架
元貴
涼架
滉斗
涼架
滉斗
……。
若井は明るくて元気だしコミュニケーション能力も高いからどんどん涼ちゃんと仲良くなっていく。
それに比べて俺は、どっちかとそこまで話せる訳じゃないから涼ちゃんに話を振ることが出来ない。
涼架
もしかして、俺が少し変な感じになってたからそれを気付いて話しかけてくれたのか?
…やばい、どんどん涼ちゃんの沼にハマってる気がする。もう好きすぎてやばい。俺だけの物になってほしい!
そんな気持ちを押さえつけて学校、購買へ向かった。
あの後、涼ちゃんが好きすぎて爆発しそうな胸を何とか押さえつけ購買に向かい、俺はお目当てのフルーツサンド。涼ちゃんは期間限定のブリュレをゲットしていた。
元貴
滉斗
涼架
メタいこと言うけどさ、一応確認だけど今回は俺がメインだよね?!さっきから若井ばっかいい事起きてない?この話のメイン俺な!?
涼架
文句言ってすみません、俺にもツキがまわってきた。
フルーツサンドをちぎろうとしていると涼ちゃんが俺がそれを持ってる側の手にそのまま手を乗せてカプリと食べた。
元貴
涼架
…え?何この可愛さの塊は。可愛すぎて逆に辛いんだけど。
滉斗
涼架
あーまずいわこの子、自分の魅力にまるで気づいてない
俺が可愛さで慄いていると若井がスマホを指さしてなにかを伝えようとしてきた。
滉斗
スマホを見ろって事か?スマホを取り出すと若井は文字を打ち始めとた。
間違いない。俺が頷くとまた何かを打ち込み始めた。
確かに…でも若井も?
元貴
滉斗
涼架
滉斗
涼架
通学の間に2人も落とすなんて凄いな涼ちゃん…。
若井にはそうしようと送っといた。
それにしてもだいぶ二人が仲良くなったら気がする。俺が最初に話していたのに!
元貴
涼架
ガラガラガラッ
先生
滉斗
元貴
先生
滉斗
先生
涼架
先生
涼架
元貴
先生
涼架
滉斗
元貴
・ ・ ・
…そのままSHRの時間になった。
コメント
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続き気になります‼︎ とても楽しみ
初コメ失礼します🙇🏻♀️❕ 🔰さんの小説好きでずっと前から読ませて貰ってます!! 今回のお話ももう面白くて続きが楽しみです🥹❣️同じクラスになれたのかな…🫣