TellerNovel

テラーノベル

アプリでサクサク楽しめる

テラーノベル(Teller Novel)

タイトル、作家名、タグで検索

ストーリーを書く

テラーノベルの小説コンテスト 第4回テノコン 2025年1月10日〜3月31日まで

< 咲江ママ

ひろこ

ごめんね全然連絡しなくて

咲江ママ

忙しいんでしょw

ひろこ

忙しいっていうより
慌ただしいって感じかな

ひろこ

今やっと
帰りの新幹線なんだけど

咲江ママ

彼氏さんとは
うまくいったの?

ひろこ

昨夜しちゃったw

咲江ママ

おめでとーw

ひろこ

勢いで仕事サボっちゃったけど
いい旅行だったわ

咲江ママ

大丈夫なの?

ひろこ

昨日は早退だったけど
今日はもともと
有給取ってたから大丈夫

ひろこ

ていうか今回はうまくいきそう

ひろこ

さすがに結婚は慎重に
考えないといけないけど
このまま行くとこまで
行ってみようと思う

咲江ママ

いいんじゃない?
焦る歳でもないし

咲江ママ

考えるより
流れに身を任せるっていうのも

ひろこ

だよね

ひろこ

実は彼氏の担当してる
プロジェクトが飛んじゃって
いろいろ大変だったんだけど
親身に相談に乗ったりして

ひろこ

今まで付き合ってきた男とは全然
付き合い方が違うなあって今回
あらためてよくわかったんだよね

ひろこ

正直体の相性は
それほどでもなかったんだけど
そういうの全然気にならなく
なってきたっていうか

ひろこ

歳のせいかもしれないけどw

咲江ママ

なんかうまく言えないけど

咲江ママ

きっと大人になったんだね

ひろこ

そう思う

ひろこ

彼氏は私と一緒に東京へ戻るって
言い張ったんだけど
全力で止めたりして

ひろこ

今までの私だったら
喜んで一緒に帰ろうとしたと思う

咲江ママ

羨ましいよ

咲江ママ

そういう支え合える関係

ひろこ

怜美のほうは何か進展あった?

咲江ママ

何もないよ

咲江ママ

ずっとテレビつけてるけど
関係あるニュース全然見ないし

咲江ママ

外にいた人たちも
いなくなったみたい

ひろこ

あっという間に
忘れられていくのかもね

咲江ママ

それならそれでいいかな
って気もしてきた

ひろこ

私からわざわざ
怜美をつつかないほうが
よさそうだね

咲江ママ

うん

ひろこ

大事なのはサッキーと瑞ちゃんの
平穏だから

ひろこ

また連絡するよ

咲江ママ

ありがとう

< オイ

友だちとして追加されていないユーザーです。

メッセージの内容にご注意ください。

オイ

初めまして鈴影敏彦さん

オイ

裾野朱音さんの
知り合いの者です

オイ

朱音さんが覚醒剤急性中毒で
搬送されたのでご報告します

toshihiko

どちら様ですか?

toshihiko

お医者さんですか?

オイ

裾野泰三さんの友だちです

toshihiko

スソノの会社関係の方ですか?

オイ

個人的な知り合いです

toshihiko

そんな方がどうして私に
ご報告してくださったのですか?

オイ

いろいろあるんじゃないかと
思いまして

オイ

実は朱音さんのスマホで
メッセンジャーでの
あなたとのやり取りを
全部拝見しました

オイ

家族公認の不倫って
なかなか珍しいですね

toshihiko

もう終わったことですので。

オイ

あなたにとって
終わったことでも
朱音さんや泰三さんにとっては
まったく終わってなさそうなんで

オイ

朱音さんの病状も
詳しく説明したほうが
いいですよね?

toshihiko

結構です。

オイ

朱音さんにもしものことがあれば
あなたも責任を
追及されると思うんですけど

toshihiko

何が言いたいんですか?

オイ

会社へはどう報告するんですか?

toshihiko

質問に質問で
返さないでください。

toshihiko

何が言いたいんですか?

オイ

口止めしたいんじゃ
ないかなあと思って

toshihiko

あいにくですが私は
薬物には一切
手を出していませんから何も
やましいところはありません。

オイ

でも仕事相手と不倫は
まずくないですか?

toshihiko

まずいでしょうね。

toshihiko

でもお金を払って
口止めしようとまでは
思いませんから、
お好きにどうぞ。

オイ

そうですか

< タツオ

toshihiko

悪かったね。
ずっと連絡せずに。

タツオ

落ち着いたの?

toshihiko

全然。

toshihiko

問題山積だよ。

タツオ

僕が力になれることは
あるのかな?

toshihiko

いろいろ聞きたいことは
あるんだけど、
まだ整理しきれていなくてね。

タツオ

ひろこさんとは?

タツオ

うまくいったの?

toshihiko

まあね。

toshihiko

昨夜一晩一緒に過ごして
今日、先に帰ってもらった。

toshihiko

プロジェクトがポシャったことは
タツオにまだ話してなかったね。

タツオ

当然そうなるだろうとは
予想してたけど

toshihiko

当然、かな?

タツオ

社長さんも娘さんも
それどころじゃ
ないんじゃないかと思って

toshihiko

何ていうか他にもいろんな
要因が折り重なっての
ことだけどね。

タツオ

まだ戻らないの?

タツオ

ていうか戻れないの?

toshihiko

そのことなんだけど、
戻ろうと思えば戻れるし、僕自身
そのつもりだったんだけど、
残ってきちんと最後の最後まで
残務処理するよう
ひろこさんに説得されてね。

タツオ

さすがだね

タツオ

敏ちゃんのことを
よく考えてくれてるよ

toshihiko

タツオにも一緒に
考えてほしいことが
あるんだけどさ。

タツオ

何?

toshihiko

実は社長の娘が
覚醒剤に手を出していてね。

toshihiko

そのことで知らない相手から
脅迫まがいのメッセージが
来たんだ。

タツオ

敏ちゃんに来るってことは

toshihiko

ごめん。そういうこと。

タツオ

敏ちゃんもいい加減にしなよ

toshihiko

誤解しないでほしいんだけど
彼女とのことは
きちんと清算してきた。

toshihiko

ついでに言うと社長にも
包み隠さず報告したし。

toshihiko

それで責任を取れとも
迫られたけど。

タツオ

責任って?

toshihiko

社長の娘と
一緒になれってことだよ。

タツオ

まさかならないよね?

toshihiko

なるわけないよ。

タツオ

まあ問題山積なのは
よくわかったよ

タツオ

それで僕に
聞きたいことって何?

toshihiko

脅迫を放置して
大丈夫だろうか?

toshihiko

彼女が覚醒剤急性中毒で
搬送されたと
言ってきたんだけど、
彼女とのメッセンジャーでの
やり取りを全部見たらしい。

タツオ

敏ちゃんも一緒にやったの?

toshihiko

僕は薬物に手を出すほど
愚かじゃないよ。

toshihiko

そこは誓って潔白だから、
何なら今すぐ
尿検査だって受ける。

タツオ

それなら秘密を暴露されても
せいぜい会社をクビになる
程度だろうね

toshihiko

クビにはなるか。

タツオ

当たり前じゃないか!

タツオ

取引先と不倫だなんて
充分すぎるくらい
会社の信用を失墜させてる

タツオ

もう二度とこういうこと
しないと約束してほしい

タツオ

ひろこさんを
泣かせちゃダメだ

toshihiko

うん。

toshihiko

会社、辞めようかな。

タツオ

落ち着いて考えてよ

つづく

知り合いかも? 第4部「削除しますか?」

作品ページ作品ページ
次の話を読む

この作品はいかがでしたか?

53

コメント

2

ユーザー
ユーザー
チャット小説はテラーノベルアプリをインストール
テラーノベルのスクリーンショット
テラーノベル

電車の中でも寝る前のベッドの中でもサクサク快適に。
もっと読みたい!がどんどんみつかる。
「読んで」「書いて」毎日が楽しくなる小説アプリをダウンロードしよう。

Apple StoreGoogle Play Store
本棚

ホーム

本棚

検索

ストーリーを書く
本棚

通知

本棚

本棚