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露日🇷🇺×🇯🇵

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露日🇷🇺×🇯🇵

4 - 第4話 告白

♥

251

2025年02月25日

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次の日。

外回りを終えた日本とロシアは、 ちょうど昼食の時間だったので 会社からほど近いカフェに入った。

店員

いらっしゃいませ。
何名様でしょうか?

日本

2人です!

店員

承知致しました、
席へご案内します

にこやかな店員に窓際のテーブルへと案内される。

店員

こちらメニューです。
お決まりになりましたらお呼び下さい。

店員

失礼します。

そう告げて店員が去っていくのを 横目に、ロシアがゆっくりと メニューの頁をめくる。

日本

何でもお好きなものを注文して下さいね!

ロシア

ああ。じゃあ、
お言葉に甘えて。

日本

えへへ…

日本

(ロシアさんに奢れるのって、なんか嬉しいな)

料理を決めた2人は店員を呼び、 2人から注文を取り終えた店員が 厨房の方へ戻っていく。

ロシア

…ここ、水はセルフ
サービスなのか。

ロシア

取ってくるから、
座って待っててくれ。

日本

あ、ありがとう
ございます!

日本

(優しい…✨)

イギリス

おや?日本さんでは
ありませんか。
奇遇ですね。

ロシアの優しさに一人じんと胸を 打たれていた日本が、その声に びくりと反応する。

日本

イギリスさん!
本当、奇遇ですね!

好ましく思っていた上司との 思わぬ場所での出会いに、 日本の顔がパッと明るくなる。

イギリス

ふふふ、会えて嬉しいです…

イギリス

ひょっとしたら私たちは運命の糸で結ばれているのかもしれませんね?

日本

ふふ、イギリスさんったら、そんなご冗談も仰るんですね!

イギリス

(冗談、ですか)

イギリス

(どこまでも
鈍いですね…)

そんな2人の様子を見て、日本とは対照的に顔をしかめたのは、 コップを両手に戻ってきた ロシアであった。

ロシア

…イギリスさんもこちらにいらっしゃったん
ですね

イギリス

ロシアさんこそ。
今日は素敵な一日に
なりそうです

イギリス

ああ、お邪魔して
しまいましたかね。

イギリス

私はここでお暇する
こととしましょうか

ロシア

日本

…あの、もし
良かったら、イギリスさんもご一緒にいかがですか?

日本

人数が多い方が楽しいと思いますし…

ロシア

(やっぱり、
言うと思った)

ロシア

(俺と2人じゃ
駄目なのか?)

イギリス

…宜しいのですか?

日本

はい!是非ぜひ!

イギリス

では失礼して…。

そう言ってイギリスは日本の隣に 腰を下ろす。向かいの席に座る ロシアに向けてにこりと笑った。

ロシア

(こいつのことだから、こうなることも
計算の上で日本に声をかけたんだろう)

ロシア

(日本は些か
無防備過ぎる)

そうこうしているうちに 注文した料理が運ばれてくる。 3人はカトラリーを容れ物から 取り出して、料理を食べ始めた。

日本

…美味しい✨

ロシア

(可愛い…)

イギリス

(可愛らしい…)

モグモグと咀嚼する日本の姿に内心悶えつつ、それを表に出さずに食事している2人を日本は見つめる。

日本

(2人とも食べ方が凄くきれい…上品と言うか)

日本

(格好いい人は、
ご飯食べてるところも格好いいなあ)

そう考える日本の視線はいつの間にかロシアの口元に注がれていた。

ロシア

…?何か俺の顔に
付いてるか?

日本

えっ、わ…!な…何も
付いて無いでしゅ、
…あ……

ロシア

(噛んだ…くそ可愛…)

イギリス

(なんと愛おしい…)

日本

(噛んじゃった…
恥ずかしい…!)

顔を赤く染めて恥ずかしがっている日本の頬を撫でながら、イギリスが微笑む。

イギリス

ふふ、貴方は本当に
可愛らしい人ですね…♡

日本

ぴゃっ!?///

ロシア

…セクハラは告発しますよ、イギリスさん

イギリスに対する日本の反応が 気に食わなかったロシアは、 不快感を隠そうともせず呟く。

イギリス

おお、それは恐ろしいですね。私も自分の身は可愛いですから。

イギリス

…日本さんは、嫌では
無いようですが。

日本

あ…、は、はい!全然嫌じゃないので!ロシアさん、大丈夫です!!

ロシア

……じゃあ良いが

ロシア

(良くない、何も大丈夫じゃない)

ロシア

(日本は誰にでも優しくて親切で)

ロシア

(だからこういう
下心のある奴に
つけこまれるんだ)

ロシア

(……下心があるのは、
俺も一緒じゃないか)

ロシアの葛藤など露とも知らずに、食事を終えた日本が 2人分の代金を支払う。

イギリスはどうやらテイクアウト しようとしていたものを店内で 食していたようだ。

先に会計を済ませていたイギリスと別れを告げた後、2人は店を出た。

日本

美味しかったですね!

日本

イギリスさんにも
会えましたし…

会社への道のり、嬉しそうに呟きながら歩く日本をロシアが見つめる。

ロシア

…そうだな。お前と
食べていると一層
旨かった。

ロシア

ご馳走さま。

日本

えへへ、嬉しいです~

ふにゃりと微笑む日本を見て、少しの思案の後、ロシアが口を開いた。

ロシア

あのさ、日本。

ロシア

こんなことを急に
言って驚かせてしまうかもしれないが、

日本

…?

いつもと雰囲気の違うロシアの様子に不思議そうに首を傾げる日本を、ロシアはしっかりと見据える。

ロシア

……俺、

ロシア

お前が好きだ。

日本

ロシア

……

日本

…え?

日本

は、あの、私もす―

ロシア

その好き、とは違う。

ロシアが日本の言葉を遮るのは、 初めてのことだった。 思わず日本はたじろぐ。

ロシア

…お前の、誰にでも
分け隔てなく優しい
ところが好きだ

ロシア

その優しさを俺だけに向けて欲しいと思う
自分が嫌いだ

ロシア

お前のあったかい笑顔が堪らなく好きだ

ロシア

…それを他の誰にも
見せて欲しくないと
思う自分が嫌いだ

ロシアの手指が日本の手にそっと 絡められる。その間にもロシアは、 日本の目に映る自身の姿を 見つめながら言葉を続ける。

ロシア

……お前はいつも俺を
評価してくれる

ロシア

お前の言葉なら
俺は信じられる

ロシア

……だけど、やっぱり俺は、自分のことが嫌いなんだ

ロシア

お前が側に居ないと、俺は自分のことが好きになれないんだ

ロシア

…こんな甲斐性の無い俺がよりにもよってお前を好きになっちまった

ロシア

……

日本

日本

(そんなの)

日本

(ずるいじゃない
ですか…)

日本

っ……その…///

日本

ロシアさんのお気持ちは、すごーく伝わり
ました…

ロシア

日本

だけど、その…正直、気持ちの整理が着かないというか…、

ロシア

………悪い

日本

…謝らないでください、ロシアさん。

日本

ただ、少し時間を
くださいませんか。

日本

ロシアさんは、私の
大切な友人です。

ロシア

日本

だから、絶対に
いい加減な返事だけはしたくない。

日本

……真剣に、考えさせて頂きたいです。

ロシア

…分かった。
ありがとう。

空には幾つもの雲が浮かんでいる。

上空は地上よりも風が強いようで、 目で見ていて分かるほどの速さで 雲が流れてゆく。

は た ら き た く な い で ご ざ  る

ロシア

じゃあニートになれよ

日本

121タップお疲れ様です☺️

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コメント

4

ユーザー

初コメ失礼します ロシアくんの純粋な愛が心に響いて胸の高鳴りが止まりません…さり気ない優しさや日本といる時の楽しそうな様子が至る場面で見られるのも彼の根の優しさや日本への愛が感じられてとても好きです。 また、日本がいてくれるから独占欲を隠しきれない自分でも好きでいられるというセリフから、想いの強さが伝わりました。こちらまでドキドキしてしまいますね 素晴らしい露日作品をありがとうございます!続きを楽しみにしてます!

ユーザー
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