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小学4年生になっても
MとSは変わらなかった。
朝、教室で会ったら話して。
休み時間になれば笑って。
帰りの会が終われば
「遊ぼー!!」
「また後でなー!」
そんな言葉を交わす。
それが当たり前になっていた。
今日遊べる人ー!
昼休み。
男子のひとりが大きな声で言った。
すると
遊ぶ!
行く!
私もー!
あっという間に人が集まる。
小学生らしい。
いつもの流れ。
Mも自然と手を挙げた。
その時。
少し離れたところから聞こえてくる。
S
Sだった。
何故だろう。
その声を聞いただけで
放課後が楽しみになっていく。
帰りの会が終わり
ランドセルを持って
公園なー!!
先行っとく!
みんなが走って帰る。
Mも急いで家に帰る。
宿題なんて後回し。
あの頃は
放課後の時間の方が大切で大事だった。
公園には何人か集まっていた。
ブランコ。
鉄棒。
広場。
見慣れた景色。
M-!!
友達が手を振る。
友達
M
そんなことを言っていると。
遠くから走ってくる人影が見えた。
Sたちだった。
S
M
S
M
友達
S
M
みんなで笑う。
それだけなのに楽しかった。
友達
誰かが聞く。
友達
友達
友達
色んな案が飛び交う。
結局
全部やることになった。
鬼ごっこでは、
Sが鬼になった。
S
そう言って全力で走り出す。
Mも全力で逃げる。
M
S
M
S
息が切れる。
でも楽しい。
笑い声が止まらない。
途中で転びそうになった時
M
Sが咄嗟に声を上げた。
Mはなんとか踏ん張る。
S
M
S
M
また笑う。
その後は、ドッチボール。
Sが思いっきり投げる。
だけど、全然違う方向へ飛んでいく。
M
S
M
S
M
周りも爆笑する。
Sもありえないほど笑っていた。
気づけば夕方。
みんなでベンチに座る。
ジュース飲む人。
アイス食べる人。
空を見ている人。
なんでもない時間。
S
M
S
M
また笑う。
ほんとに。
くだらないことばっかだった。
でも。
Mは気づいていた。
遊んでいる時
気づけばSを探していることに。
鬼ごっこしていても
ドッチボールしていても
みんなと話している時も
なぜか目で追ってしまう。
だけど
その気持ちに名前をつけるほど
まだ素直じゃなかった。
空が少しずつオレンジ色になっていく。
帰る時間だった。
友達
友達が手を振る。
M
みんなが帰っていく。
Sも荷物を持って。
そして何気ない顔で言った。
S
M
S
突然の質問だった。
M
S
Mは少しだけ驚く。
M
S
Sはそう言って笑った。
M
S
M
S
たったそれだけの話。
なのに
なぜか嬉しかった。
帰り道。
空はオレンジ色だった。
M
そう思いながら歩く。
鬼ごっこも
ドッチボールも
みんなで笑ったことも
全部楽しかった。
でも
思い返していると
その思い出の中には
何故かいつも絶対Sが居た。
今度会ってみたい笑
ふと
その言葉を思い出す。
少しだけ笑った。
きっと次も楽しいんだろうな。
その時の私は
そんなことしか思っていなかった。
でも
今思えば
あの日の約束は
忘れられない思い出の始まりだった。
──────続く。
コメント
1件
みぅ🤍🥀です、読了しました🌙 第6話、すごく好きな空気感でした。 MがSを無意識に目で追ってしまう気持ち、すごくわかります。 「まだ名前をつけるほど素直じゃない」っていう表現が、心にじんわりきました。 放課後の公園って、あんなに特別な時間だったなあ。 Sとの何気ない約束が、これからどんな意味を持つんだろう…次が気になります🖤