テラーノベル
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写真立てに話しかけても無意味だってことは
あたしがいちばんわかってる 、はずなのに 。
いつもにこにこで 。
あたしがなにかあげたときは 決まって頭をわしゃわしゃ撫でてくれる 。
道のたんぽぽでも 、買ったお洋服でも 。
なんでも結くんは喜んでくれた 。
最期の時もそうだった 。
なまえ 、よんでくれた !
うれしかったのはその一瞬で 。
結くんは轢かれそうなあたしを庇って死んだ 。
そこにいた結くんはぐちゃぐちゃで 、
ひゅー 、ひゅー 、とくるしそうな音を立てていた 。
結くん 、結くん 、結くん 。
ああ 、そっか 。
あたしが殺したんだ 。
それからずーっとぼーっとしてて 。
まるでセミに捨てられたぬけがらみたい 。
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