怜
先生
先生
怜
みんなの視線を浴びながら後ろの席へと向かい椅子を引いて座った
先生
先生
先生が今日の予定や、変更点を言うのを聞いてからドキドキとまだ鳴っている心臓を落ち着かせようと深呼吸する
怜
キーンコーンカーンコーン
先生
先生
ウィーン
最新技術を取り入れたこの学園は全てが新しい
授業や設備、その他諸々 教科書はタブレットだし、生徒手帳兼連絡機は端末
近未来的な要素を盛りだくさんにしてるこの学園に僕は転入してきた
男子生徒
怜
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
女子生徒
中性的…か それは多分、前世の影響なのかな?
僕には前世の記憶がある 僕は前世 最強の女騎士として戦場に行っていた
だから今世男として産まれた時は驚きを隠せなかった
今じゃだいぶ慣れたけど…
怜
その日の放課後、僕はクラスの子と学園内を回っていた
男子生徒
男子生徒
男子生徒
怜
怜
ゆっくりと歩いているとふと、プランターの近くにしゃがんでいる人影を見つける
怜
男子生徒
ゆっくりと後ろを通り掛かろうとした時
ハッと気づいてしまった
よく見慣れた後ろ姿
前世でよくついて行っていた後ろ姿
そして僕…私が凄く愛していた…人
怜
男子生徒
怜
口をすぐに塞いだ
怜
怜
例え、今世で奇跡的に前世の恋人に会えたとしても、相手がこっちを覚えている可能性なんて低いのに
愛しい、本当に本当に愛した背中を見つけて思わず口から零れてしまった
澪
男子生徒
怜
怜
前世のままの姿 あの美しい姿は正しく前世の恋人のミオさんだ 私達は女同士ではあったけど、恋人同士でもあった
ほんの少しだけ低く、凛とした声 それでいて芯が通っている
立ち上がった彼女は背筋がピンと伸びていて、スカートの下には黒いタイツが見える
彼女らしい服装と姿勢
懐かしいその姿に思わず見惚れていると、彼女もまた僕の事をじっと見つめていた
澪
男子生徒
男子生徒
怜
怜
怜
誰?という言葉に少しショックを受けながらも自己紹介をすると彼女はプランターに向き直しながら
澪
男子生徒
怜
男子生徒
男子生徒
怜
背中を押され暫く歩くと男子生徒は口を開いた
男子生徒
怜
男子生徒
男子生徒
男子生徒
男子生徒
怜
そんな所も少し前世の時と似てるかも
皇女という立場だったから、気品ある振る舞いを心掛けていた
でも、そのせいで近寄り難いというイメージを持たれていたな
なんて、考えていると肩をグッと組まれた
男子生徒
怜
男子生徒
怜
澪
歩いてく背中を見て思わず唇をキュッと噛み締める
澪
澪
澪
私は前世を覚えている
ある国の皇女だった そして、その国の最強と言われていた女騎士の恋人でもあった
絶対に会えないと思ってた
性別は違えど前世の面影が残っている顔、話し方、声のトーン
あれは、前世の私の恋人だ
そして、貴方も私の事覚えてるんじゃないの?
澪
ザワザワと期待と不安が入り交じった心情にギュッと拳を握りしめた
怜
澪
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