恋はプライドと共に

「ジナ」 俺はそれを聞くのにまだ慣れていない.

と、テヒョンが私のおでこの前に 手を差し出した.

目の前には電柱があり、 ぶつかりそうになったことに気づく.

テヒョンといると、 たまにいつもの調子が狂う時がある. それをなんというのか 私はまだ知らない.

ジナが放課後来るかもと思って 覗きに行くと

女子がジナの周りに集まっていた.

私はその隣を素通りした.

イライラ…？ 何で私はイライラしてるのだろう.

なんだこれ…

　試しに教科書をひっくり返してみる.

聞こうとしたら

寝息を立てて幸せそうに眠っていた.

私も一緒に顔を埋める.

今頃、ソクジンは女の方達と 一緒に勉強しているのだろうか.

またイライラしてる.

そんなことを考えているうちに 睡魔が襲ってきた.

目がもう少しで閉じようとしていた時.

顔を上げた時.

そう言いながら荷物を置くソクジナ.

そう言いながらプリントを捲る.

いつもソクジナに頼りっぱなしだと 最近感じる.

そう言いながら私の目を 覗き込んでくる.

あ、楽しい.

この瞬間がずっと続いてほしい.

そう思ってしまった.

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