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彼が何をしているのか理解が追いつかなかった
理解したくなかったのかもしれない
このままでは僕の自殺は未遂に終わる
先延ばしにすればするほど恐怖心が強まり、負のループに陥り自殺を実行する気力がなくなる
それだけは絶対に避けたい…!
男から酒を奪いその場で全て飲み干した
乱歩
小さな声でそう言い、その場で倒れた
???
???
人間、死んでも聴力は一定の時間まで機能するって話は本当なんだな…
足音が聞こえる…誰かがこちらに近づく足音が
???
???
???
その言葉を聞いた瞬間僕は起き上がった
乱歩
お互いが見つめ合う時間が続いた
???
ベットの隣にある小さい丸い机に1杯の水を置いた
乱歩
相手が何者かわからない恐怖を悟られないように喋ったつもりでも声は震えた
???
彼の横にある手は3の形を作っていた
???
???
にっこりとした笑顔で彼はベッドに腰かけた
寒気がした僕は壁側に移動した
???
???
彼はそう言い、壁側にいる僕にゆっくりと、じりじりと着実に近づいてきた
???
???
太宰
名前を言うのと同時に抱きつかれた
酒の副作用と想定していない人物が現れた動揺ですぐに抵抗できなかった
ドクドクと鳴り響く鼓動と不思議と心地よい体温だけが存在する空間
なぜ僕は抵抗しようとしないんだ…
この人物が誰かわかっているはずなのに…
教えてくれよ…神様…