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そういえば全然関係ないかもしれないけど、サムネの👑ちゃんの周りにある花って多分ガーベラだよね...? よく考えてみたら黄色は👑ちゃんの周りの黄色だけで、ちゃんとした黄色の花がない....? 黄色のガーベラの花言葉って『究極美、究極の愛、親しみやすい、優しさ』なんですよね、なんか関係あるのかな....?ただの考えすぎかもしれませんが!!笑
すちくん...怖いよねカタ:(ˊ◦ω◦ˋ):カタ みことくんがすちくんの傷見た時にどうなるんだろぉ👀と思ってわくわくみてましたん🔥続き楽しみでッす🙏🏻 ̖́-
👑くんの言葉に感動してしまう😭 🍵くんの行動も言葉も怖いけど... 前回のも見ているともう泣いちゃう
ぬしぬし
⚠️誤字注意⚠️ ⚠️キャラ崩壊⚠️ ⚠️バッドエンド⚠️ ⚠️流血表現⭕️⚠️ ⚠️駄目作⚠️ ⚠️一人称・二人称・三人称の違いあり⚠️ なんでも許せる方のみお読みください🙇♀️ パクリ❌ 参考⭕️
ぬしぬし
ぬしぬし
夜が明けていた。
東の空がうっすらと白み始め、まだ眠る寮の廊下を、俺は音を立てぬよう歩いた。
足が、鉛のように重い。
乾いた血が肌に張りついて、ひび割れた傷口からまた滲み出す。
全身が痛い。
それ以上に、胸の奥がひどく痛かった。
すち
小さく呟いた声は、誰にも届かない。
震える手で、ドアノブを握った。
少し温かい空気が、肌を纏う。
みこちゃんの寝息と寝返りの音を背景に、俺は上着のファスナーをゆっくりと開けた。
すち
風呂場の戸を開ける。
湿った冷気が、肌を撫でた。
服を脱ぐたびに、こびりついた血が皮膚から離れ、ぴたりと音を立てる。
赤黒い布きれのようなシャツを洗面台に投げると、そこにまた血が滲んだ。
俺はぬるま湯にそれを浸して、軽く揉み洗いを繰り返す。
段々と水は赤く染まり、最後は水道へと流れて消えていった。
湯を張り、湯気が立ち上る。
洗濯機にシャツを入れて、ボタンを押す。
ガガガガと音を立てて、洗濯機は回り始めた。
電気をつけ、湯の張りを見る。
もう十分な程に溜まった湯は、一瞬だけ赤い海に見えた。
温かい湯気が上る。
それに包まれながら、俺は静かに湯船へと身を沈めた。
───ズキンッ
すち
息が漏れる。
熱い。痛い。
痛みが、まるで罰のようだった。
…俺は、何してる?
任務に行って、結局殺せなくて……
ボロボロになって帰って、風呂入って。
それで終わり?
……違うでしょ。……違う?
湯に滲む血が、じわじわと広がっていく。
その赤が、自分の罪を形にしたように見えて目が離せなかった。
……俺は、殺し屋だ。
命令に従って、殺して、報酬を得る。
ただ、それだけの単純な仕事。
それだけ。
…………それだけ…だよ
目を閉じる。
まぶたの裏に浮かんだのは、昨夜の光景。
倒れた男。
伸ばされた手。
その手が、自分に縋るように震えていた。
あの時、なんで俺はナイフを振り下ろさなかった…?
すち
手が震える。
拳を握っても、止まらない。
……迷った。
殺す意味ないんじゃないかって。
感情なんか要らない。捨ててきたのに。
無くすように、叩き込まれたはずなのに。
拳を見つめる。
血と泥に汚れた手。
けれど、その中に、確かに“人間の温もり”を感じてしまった瞬間があった。
すち
声にならないような声が、少し響いて消える。
微かに笑った。
乾いた、誰にも聞こえない笑い。
…笑える。
ほんと、笑えるよね。
復讐するために殺し屋になった俺が
“怖い”って。
目を伏せる。
湯の中で、心臓の鼓動がやけに大きく響く。
自分がまだ“生きている”という事実だけが、皮肉のようだった。
なんで生きてるの、俺。
………なんで帰ってきたの?
あの時、思ったことを言っておけばよかった。
“辞めたい”って。
そしたらきっと───
思考が途切れる。
湯の熱で、視界がぼやける。
頬を伝うのは、血の赤だった。
水面に、ぽつんと滲んで沈んでいった。
すち
自分に向かって呟いた。
心の奥から、誰かが言っているようだった。
こんな体も、俺自身も。
殺し屋を辞めたいと思う俺も。
みこちゃんにだけ心を許してしまっている俺の心も。
全部───
その時
ガラリ、と音がした。
みこと
みこちゃんの声。
俺はゆっくりと頭を上げ、横目でその姿を見た。
湯気の向こうに、驚いたようなみこちゃんの姿。
部屋着姿で、寝癖がすこし落ち着いていた。
柔らかい表情が、一瞬で凍りついた。
すち
みこちゃんは答えず、ただ俺の体を見つめていた。
その目に映るのは、血と傷の塊。
人の形をしているのが不思議なくらい、痛々しい姿だった。
みこと
声が震えていた。
その震えが、心臓の奥に突き刺さる。
すち
俺は顔を伏せながら言った。
けれど、みこちゃんはすぐに駆け出して行って、タオルを持って戻ってくる。
みこと
短く、確かに言った。
その声には、強さがあった。
すち
みこちゃんは、タオルを俺の頭にそっとかけた。
柔らかく、優しく。
髪の水を拭う手つきが、あまりにも丁寧で、俺は目を逸らせなかった。
優しく顔に布をあててくれた。
傷口から滴る赤が、布を赤く染めていくのを見た。
───どうして、こんな姿の俺を見れるの?
みこと
答えられない。
口を開けば、全てが崩れ落ちそうで。
みこと
すち
みこと
すち
みこと
“痛そうな顔”。
その言葉が、妙に心に刺さる。
まるで“痛み”を見透かされたようだった。
すち
声が震えた。
すち
みこと
みこちゃんの指が止まる。
湯の音だけが、静かに流れる。
すち
すち
みこと
みこちゃんはまた、優しく丁寧に手を動かし始めた。
何かを考えているのだろうか。
深く呼吸をしながら、俺の髪を見ていた。
みこと
その声は落ち着いていて、温かかった。
まるで、“おかえり”って言ってるみたいで。
みこと
みこと
みこと
湯気の中で、みこちゃんの声がやけに近く聞こえた。
その温もりに、俺は何も言えなくなった。
目の奥が、熱くなる。
それを誤魔化すように、湯に沈む。
───なんでみこと《此奴》は
俺を目の前にして尚、優しい少年のままで居られるのかな。
夜明けの光が、窓の外で淡く滲んだ。
その色が、俺には少しだけ痛いほど美しく見えた。
ぬしぬし
ぬしぬし
♡500
ぬしぬし