東リベ短編集（バッドエンド多）

『後悔』

男性妊娠

少し喘ぎあり

嘔吐表現あり

びゅるるるる

あれから数日後

料理の匂いが辺りに広がる

ﾀﾞｯﾀﾞｯﾀﾞｯ

ｶﾞﾁｬｯﾊﾞﾀﾝ

ﾄﾞﾀﾊﾞﾀﾄﾞﾀﾊﾞﾀ！

ｶﾞﾁｬｯ！

数時間後

俺は少し嬉しかった。

けれど兄ちゃんがどう思うかの不安のほうが勝った。

ｶﾞﾁｬ

検査薬を買い、家に帰るまでが長く感じて、

ショッピングモールのトイレですることにした。

なぜか涙が出てきた。

嬉しいし、不安だし、

色々な感情がごちゃ混ぜになっている。

そう言いかけたところで言葉が出なくなった。

それからどんどん月日が経っていった。

兄貴に何も言えないまま、病院にも行かなかった。

そんなある日のことだった。

三途との任務帰りのことだった。

公園で休憩してたんだ。

この腹痛がお腹の中にいる赤ちゃんが関係しているんじゃないか、そう思った。

嫌な予感がする

兄貴に言っていれば

もっと自分の体を大切にしていれば

後悔で押し潰されそうだ。

ﾀｯﾀｯﾀｯ

蘭も静かに涙を流していた。