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横原から告白された日
家に帰って横原の顔が頭から離れなかった
ずっと俺のなかに横原の顔と横原の声が残っていた
その日はあんまり寝られなかった
告白された次の日
ドアの前で横原の笑い声が聞こえてきて
ドアノブにかけた手が止まってしまった
わけも分からず胸が痛かった
そこでまた名の知らない感情が膨れ上がっていた
再びドアノブに力を入れた
影山拓也
いつも通りを装った
基俊介
鈴木大河
影山拓也
反射的に見た横原と目が合ってしまって
言葉が詰まった
すぐ目を逸らした
顔をあまり見られないように荷物を置いて準備をする
3人で話してる声が聞こえてくる
基俊介
その言葉に酷く動揺した
横原悠毅
横原悠毅
横原悠毅
なんだよ、俺に告白してきたくせに俺と真逆のこと言ってんじゃん
そう思っていた
何故か、俺は横原に嫉妬していた
基俊介
急に聞かれて少し動揺した
影山拓也
ほんとはめっちゃ耳を傾けていたのに
聞いていないふりをしていた
基俊介
影山拓也
影山拓也
影山拓也
本心だけど、、
俺は、
横原と料理がしたい
俺のこと好きなんだから
好きなんだったら料理出来る人が好きって言ってよ
俺と料理がしたいって言ってよ
そう思っていた
思う権利なんてないのに
告白振ったのに
そう思ってる自分に驚いた
なんで俺横原のことでいっぱいいっぱいになってんだろ
横原になんで嫉妬してんだろ
そこでまた名の知らない感情が膨れ上がっていた
その名前はあとちょっとで分かりそうだった
基俊介
その答えが知りたくてしょうがなかった
でも、横原はずっとなにかを考えていた
もしかして俺のこと?
俺のことでそんなに悩んでんの?
そう横原を見ると
一瞬目が合ってしまった
俺の鼓動は言うことを聞かなかった
基俊介
横原悠毅
基俊介
横原悠毅
横原も寝不足なんだ
俺と同じで考えて寝れなかったのかな
無性に嬉しかった
基俊介
横原悠毅
若干気まづそうにする横原が
愛しく思ってしまっていた
影山拓也
みえそうでみえない本心に
必死で背けていた
ダンスレッスンが始まり横原と話す機会が多くなると
またどこかで名の知らない感情が膨れ上がっていた
告白されて2週間程経った頃
俺は横原に想う感情がもう
そうなのかもしれないと
気づけたのかもしれないけど
必死に気づこうとしなかった
自分の気持ちに正直になれなかった
酷く馬鹿だった
基俊介
影山拓也
松井奏
名の知らない膨れ上がる想いは必死に忘れようとして
必死に普段通りにしていた
でも忘れられることはできなかった
基俊介
横原悠毅
動揺したような顔が
俺のこと考えてくれてんのかな
そう勝手に自惚れていた
さっきから横原が俺の顔を見てきていたから
横原が俺のことを考えてくれてるのが
何故か嬉しかった
横原悠毅
基俊介
横原悠毅
自分の本心が
どんどん自分でも理解してきて
焦ってしまった
俺に気づく資格あんのかな
気づいていいのかな
もう気づいてしまったのかもしれない
撮影終わり
横原に想う気持ちがなんなのか
この時の俺ははっきり分かろうとしてなかった
椿泰我
影山拓也
影山拓也
横原に対する想いがなんなのかはっきりさせたい
そう思ってもいいのかな
そう考え込んで
椿くんとのご飯はどうしても気が乗らなかった
今まで忘れようとして乗っていたのに
珍しく1番に事務所を出た
影山拓也
事務所を出て駅まで歩く
久しぶりに1人で帰った
横原と話す時、いつもよく分からない感情が膨れ上がっていた
告白されてから
なんか俺おかしくて
横原に嫉妬してしまう
メンバーで友達なのに
横原以外に嫉妬することなんてない
横原に対してだけどこか照れくさくて
気まづいけど
何故か安心感があって
一緒にいたいと思えたし
横原の顔を
横原の笑顔を
見ていたかった
横原の声を
聞いていたかった
横原の笑顔や言葉が
俺に向けられてると思うと
嬉しかった
もし…
横原に彼女ができたら?
横原が結婚したら?
考えたくなかった
俺…
やっと気づいた
影山拓也
これを好きと言わなくて
なにを好きと言うんだろう
やっと自分の想いに気づいて
自分に正直になれた
今すぐに横原に会いたい
今すぐに横原に想いを伝えたい
影山拓也
ずっと考えてたら気づかなかった
俺は駅の反対方向に歩いていた
影山拓也
俺はすぐに事務所に引き返した
急いで事務所に走って引き返した
影山拓也
松井奏
鈴木大河
そこには奏と大河がいて
横原はいなかった
影山拓也
影山拓也
松井奏
影山拓也
影山拓也
鈴木大河
鈴木大河
影山拓也
松井奏
影山拓也
影山拓也
松井奏
影山拓也
影山拓也
松井奏
影山拓也
俺はすぐに事務所を出た
なんであんなに奏が深く聞いてこなかったのは不思議だった
だけどそんなことを気にする暇なんてなかった
事務所を出て俺は駅まで走った
早く横原に会いたかった
影山拓也
影山拓也
今までのことを話してくれた影山くんの顔は
ずっと申し訳なさそうに話していた
影山拓也
しっかり目が合って
影山くんは伝えてくれた
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
影山拓也
影山拓也
俺の想いが
影山くんに伝わって
影山くんの想いが
俺に伝わった
泣きたいぐらいに嬉しかった
影山拓也
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
愛おしくて
今までは
お互い好きだったけど
それは両想いではなくて
片想いだった
でも今は
影山拓也
影山拓也
お互い好きで
両想い
横原悠毅
影山拓也
横原悠毅
そうしたら影山くんが立って俺の方に来て
影山くんが抱きしめてきた
横原悠毅
すると影山くんが手を離して
影山拓也
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
また抱きしめてくれた
気抜いたら涙が出そうだった
影山拓也
影山拓也
横原悠毅
いつもうるさい影山くんが
耳元でそう言うから
すごい新鮮だった
横原悠毅
影山拓也
それと同時に力が強くなって
より密着した
前にハグをしたことがあったけど
それとは全然違った
その時はメンバーとのハグで
これは恋人とのハグだった
何年も想っていた気持ちが
ようやく実って
少し涙が出た
でも、顔は見られてないからバレてない
そしたら、影山くんが腕を解いてきた
横原悠毅
影山拓也
そういう影山くんは笑いながら泣いていた
横原悠毅
横原悠毅
影山拓也
一緒になって泣いた
横原悠毅
あんま泣かない俺はかなり恥ずかしかった
影山拓也
そう言う影山くんはまた抱きしめてくれた
この2年間、俺は常に限界だった
伝えられないこの想いが
隠さないといけないこの想いが
いうこときかず大きくなっていって
影山くんに告白してしまった
でもそれは結果的に
俺と影山くんを結びつかせることができた
今だけは
空気を読まず膨らんでいく想いのことが
自分自身が好きになれた
影山くんから腕を離した
影山くんの顔がすぐそこにあった
横原悠毅
横原悠毅
今だけは
今だけは影山くんに甘えたかった
影山くんは俺の顔に触れて
影山拓也
そんな影山くんは俺の唇を塞いでくれた
影山くんのこと好きだな
好きになってよかった
END