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ほんとの弟みたいな もんだし
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さっきまで慣れないお酒を沢山 飲んだことで、頬を赤く染め ながら煩くわぁわぁ言っていた 男は「眠い…ぃ」と言ったあと 机に顔を突っ伏して眠ってしまった
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薄く空いた口の隙間から赤い舌が 除くのが見え酷く官能的だ
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俺は 俺と康二のことを指す 岩本兄弟というこの呼び名が嫌いだ
この呼び名のお陰で、いわこじが 浸透してるのも知ってるし そこら辺は素直に嬉しい
実際、康二は俺の弟だと言ったのは 俺からだし自分が招いた結果なのだから 自業自得なんだけど
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俺は康二が好きだ この気持ちに気づいたのは 結構前のようで、最近のことでも ある気がする
最初の頃は康二のことを 本当に弟のように思っていた。 康二から頼られたりする度に、 こいつは俺が守ってやるんだと 思っていた。
康二から「照くんは俺のお兄ちゃん!」 と言われた時は嬉しかった。 それは事実。 でもある日からそう言われることが 辛くなってきたのも事実。
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寝ていて聞こえていないであろう 俺の恋焦がれる相手に語りかける
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さっきは「弟みたいなもんだし」とか 思ってもいないこと言っちゃたけど お前はそう言ってやらないと 泣いちゃうだろ?
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寝言 寝言で俺の名前を呼ぶなんて
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"襲え"と言ってるようなものだと いうのが分からないのだろうか
自分の内から湧き上がる 熱くて黒い感情 それに流されるままに康二に向かって 手を伸ばした
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その言葉で 俺が伸ばした手は 康二に触れる前に空中で止まった
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そうか そうだよな
康二がどんな夢を見てるのか 分からない でも
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俺は行き場を失った手を 引っ込め、その場で頭を抱える
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本当は
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彼氏になりたい end
主
主
主
主
主
コメント
2件
天才ですか?? 最高です!!