テラーノベル
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結局、僕ら誰にも愛されたことなど
無かったんだ。
そんな嫌な共通点で、
僕らは簡単に信じあってきた。
君の手を握った時、微かな震えも
既に無くなっていて、
誰にも縛られないで、2人、
線路の上を歩いた__。
金を盗んで、
Tenin .
2人で逃げて、
Kimi .
Boku .
何処にも行ける気がした。
今更 “ 怖いもの ” は僕らには無かったんだ。
額の汗も、
Kimi .
落ちたメガネも、
Boku .
Boku .
落ちたメガネも今となっちゃ、 どうでもいいさ。
あぶれ者の小さな、
逃避行の、
旅だ___。
いつか夢見た優しくて、誰にも好かれる、
“ 主人公 ” なら、
汚くなった僕たちも見捨てずにちゃんと
Boku .
Kimi .
Kimi .
Boku .
4文字なんて無かった。今までの人生で 思い知ったじゃないか。
“ 自分 ” は何も悪くねぇと、誰もがきっと 思ってる___。
Kimi .
Kimi .
Boku .
Kimi .
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