颯、颯…
伝えたいこと、あったのに…
嫌だよ…
ー1日前ー
愛菜
おはよっ!
颯
おはよ
愛菜
今日、○○神社のお祭り行こ!
颯
了解
それからどれだけ待っても颯は来なかった
颯の母
愛菜ちゃん…
颯の母
いきなり、ごめんね…
愛菜
大丈夫ですよ
愛菜
颯に、何かありました…?
颯の母
颯は少し前に…死んだの……
愛菜
え…?
颯の母
○○病院に居るから…、もし来れたら行ってあげて…
ー病院ー
颯の母
来てくれたのね。ありがとう
颯の母
颯は、小さい頃から病気だったの。一時的に治って…、でも、愛菜ちゃんには心配かけないようにって言わなかったみたい…
颯の母
だけど、今日…
愛菜
そうだったんですか…
颯の母
あと…、これ、愛菜ちゃんにって颯が…
渡されたそれは手紙と箱だった
メリークリスマス 愛菜へ これ見てるんだからきっと、もう俺は死んでるんだろうな それと、もう死んでるだろうから言う、 ガキの頃からお前の事、大好きだった。 近くに居られるだけで嬉しかった 愛菜のことを考えると勇気が湧いてきた ありがとう あと、中に入ってるそれ ちょっと早めのクリスマスプレゼントだから、 リアクション見れないのは寂しいけど喜んでくれたらいいな 本当に本当に、今までありがとう。
涙が止まらなかった
早すぎるよ
だって、クリスマスまであと、2ヶ月もあるじゃん
お祭りだって行ってない
颯が居ない世界なんて嫌だよ…