ちゃなの声が脳内に響く
りりか
やめてよ!
りりか
ちゃな‥‥‥
りりか
なんで私をとめるの!!
よくあ
‥‥‥‥‥‥
ちゃな
りりかが変な事考えてるからやろ
ちゃな
ほら、空綺麗やで!
りりか
だからぁ!!
りりか
なんで話しかけてくるの!
りりか
これは私の妄想で、!
りりか
幻覚なんだよ!!
ちゃな
そのとおりや‥
ちゃな
これはりりかの見とる幻覚
ちゃな
ウチはもういなへんな(作り笑い)
ちゃなが屋上からでていく
やっと自分の幻覚から目が覚めた
ちゃな
りりか、大丈夫じゃなさそうや‥‥
ちゃな
いい加減りりかはウチの存在をみとめろ!
ちゃな
つっても、ウチ交通事故で死んだんやけど‥‥‥
ちゃな
透明になっとるし‥‥
ちゃなは乾いた笑みを浮かべる
ちゃな
誰にも見えへん、物も食えん、何も触れへん‥‥‥
ちゃな
生きてる心地せえへん‥‥‥‥
ちゃながうずくまっていると、校庭から騒がしい悲鳴が聞こえた
ちゃな
なんや?
サブA
きゃー!!
サブB
人が飛び降りたぞー!
サブB
誰か先生を!
ちゃな
嘘やろ‥‥‥
嘘じゃないことを知っていても、なぜ人は嘘だ、と否定するのか
認めたくないからだ
ちゃな
りりか‥‥‥!!
ちゃなはりりかのために走る
息を切らして走った
無我夢中で一直線に
ちゃな
はぁ、!
今すぐりりかの所に行きたかった
ちゃな
りりか!
りりか
‥‥‥‥
応答はない
りりかは何か言いたそうだった
ちゃな
てか、誰か救急車呼ばへんか!!
さっき騒いでいた人達は呑気にサッカーをしている
サブA
パス!
サブB
よっと!
ちゃな
どうなっとるん‥‥
りりか
皆、落ちたのが私だって知ったから‥‥
りりか
その途端に、嫌悪感むき出しだった‥
ちゃな
なんやそれ!!
サブA
さっきびびったー
サブA
誰が落ちたかと思ったらただの空気だったw
サブB
あいつはほっとこうぜ
りりか
ね‥?
ちゃな
‥‥‥!!