飛行列車

私は お姉ちゃんが大嫌いです。

出たな バケモノ…

世の中 なんて不公平。

スポーツ万能

成績優秀

美人で明るい人気者。

お姉ちゃんのせいで いつも私は出来損ない。

こんなのただの八つ当たりだ。

まさか これが最後になるなんて。思ってもみなかった。

ひどい事言ったのに 謝れなかった。

だからこれが せめてもの罪ぼろし。

こんなんじゃ 足りない。

もっと頑張らなくちゃ

姉ちゃんみたいに ならなくちゃ

姉ちゃんなら きっとこんな点数取らないのに。

姉ちゃんなら ままが悲しい顔してたら

くだらない事言って笑わせてあげてるのに。

姉ちゃんならー…

どてっ

ぇ。

な 何…？！

電車が………

飛んでる。！？！？

飛行列車って何！？

いきなり 意味がわかんない

ピカッ

ていうかそもそもなんで お姉ちゃんが生きてるの？！

まさか！！

7月10日 やっぱり

間違いない！ 今日は

お姉ちゃんの死んだ日だ。！！！

お姉ちゃんが事故にあったのは 確か 午後5時。

あと2時間！！

もしかして お姉ちゃんを助けろって事。？

ー そうだ

今日 お姉ちゃんが死ぬはずの日って事は あれを言ったのは今日の朝

なんで…そんななんでもないふうに言えるの。

私 あんなにひどい事言ったのに

ずるいよ

私ばっかり かっこ悪いじゃん。

昔からそう。

意地悪なのに 一緒にいるとくすぐったいの

気がつくとお姉ちゃんのペースにはまっちゃう。

やっぱりお姉ちゃんが死んじゃうなんて やだ。

事故まで あと1時間も。それまで 引き止めれば

助けられる

かっこよくはないけど

一歩ずつで良いから前に進みたい。

追いつきたくて 追い抜かしたくて

スネたり ヤキモチ焼いてばっかり

そんなんじゃダメだ。

お姉ちゃんは私が守る。

え…

ダッ

ドンッ

キィィィィ

うそ–…

私をかばって–…？！

そうだ

どうして 忘れたの

お姉ちゃんはあの日 私をかばって車に…

バチ

え…？

そうか 今日1日は私のために

やっぱり

人は 1人ぼっちでは なかなか 強くなれないものです。

でも きっと大丈夫

きっと見ていて

一緒に未来に行こう。

最後まで 見てくださり ありがとうございます。(〃．．)) ﾍﾟｺｯ

今回の話しは 感動系 をテーマに作ってみました！！

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